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先進工場が脱炭素で「地域」を意識するワケ製造マネジメント メルマガ 編集後記

1969年設立と歴史ある工場で、また1つ新しい取り組みが始まりそうです。

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 この記事は、2022年8月30日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


 2020年1月、ダボス会議を実施する世界経済フォーラム(WEF)が日立製作所の大みか事業所(茨城県日立市)を、「第4次産業革命をリードする先進的な工場」として「Lighthouse」に認定しました。同工場は鉄道や電力、上下水道など社会インフラの情報制御システムを手掛けていますが、これらは基本的に1品ごとに顧客に合わせたカスタマイズが要求されます。こうした製品の生産過程をIoT(モノのインターネット)やデータ分析技術によって改革し続け、成果を残した点などが評価されたようです。それまで日本企業が国内で展開する工場がLighthouseに認定されたことはなく、大みか工場が初めての受賞となりました。

 この大みか事業所が今、カーボンニュートラルの達成においても“先進的”な取り組みを始めようとしています。それが表れているのが、「大みかグリーンネットワーク」という構想です。同構想のポイントは、大みか事業所単体でカーボンニュートラル実現を考えるのではなく、同事業所を起点に地域の「ネットワーク」を構築し、地域企業や行政などを巻き込みながら、サプライチェーン全体でCO2排出量の削減目標を達成しようとしている点にあります。

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