ニュース
産業用ロボットを実寸大でAR表示、設置シミュレーションサービス開始:産業用ロボット
スギノマシンは、同社製産業用ロボットをAR表示して、最適な設置シミュレーションができるサービスを開始した。専用アプリケーションは不要で、スマートフォンやタブレットを利用して設置スペースや動きのイメージを確認できる。
スギノマシンは2022年6月30日、スマートフォンやタブレットを利用して、AR(拡張現実)で産業用ロボットの最適な設置をシミュレーションするサービスを開始した。
同社の産業用ロボット「CRb」シリーズを配置したい場所にAR表示するため、工場内や屋外などの作業現場で、実寸大で動く産業用ロボットの設置イメージを確認できる。利用時に専用アプリケーションのインストールは不要で、スマートフォンやタブレット端末で同社Webサイトの2次元バーコードを読み取り、ロボットAR設置シミュレーションのページにアクセスすれば利用できる。
ARビューアーを起動後、スマートフォンやタブレットのカメラを動かして配置したい場所を認識させたら、自動で配置されたARを自由に動かし、設置イメージを確認する。ロボットの位置は、前後左右の移動や回転で調整できる。
設置シミュレーションに対応するCRbシリーズは、独自構造の多関節ロボット。高い剛性と直進性を備え、ワークの搬送や脱着、加工に適している。垂直または水平な軸に取り付けたアームが開閉、旋回する仕組みで、アームがロボット本体の背面に飛び出さないため、省スペースでの設置に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 5G向け電子部品や電池向けで需要高まる微粒化技術、スギノマシンが新工場
産業機械メーカーのスギノマシンは2021年5月25日、早月事業所内に建設を進めてきた新工場・微粒テストセンターの完成を発表した。超高圧微粒子化技術を生かした装置の開発と製造、同装置群を生かしたバイオマスナノファイバー材料の開発と製造などを行い、同分野の売上高1.5倍を目指す。 - ウオータージェットポンプ向けのIoT遠隔監視ソリューションを発売
スギノマシンは、ウオータージェットポンプの状態を遠隔から監視できる「IoT 遠隔監視機能」を発売する。インターネット経由で稼働状況を遠隔監視でき、現場の省人化、ダウンタイムの短縮に寄与する。 - フローティング機構内蔵のバリ取り用ツールホルダをフルモデルチェンジ
スギノマシンは、伸縮型のフローティング機構を搭載したツールホルダ「BARRIQUAN BRQ-TX01」の販売を開始した。最大10mmの伸縮で工具をワークにならわせ、バリの取り残しやワークの削れすぎを防ぐ。 - 半自動運転でウオータージェット作業を大幅に省力化する小型ロボット
スギノマシンは、半自動運転で作業効率が向上する「ウォータージェット作業専用クローラ式小型ロボット」を発表した。ウオータージェットガンを備えた多関節アームを搭載し、洗浄、はくり、はつり作業を大幅に省力化する。 - スリム化や高速加工のニーズに応える主軸30番小型、立形マシニングセンタ
スギノマシンは、小型マシンシリーズ「SELF-CENTER」の新製品として、立形マシニングセンタ「SELF-CENTER SC-V30a」を発表した。スリムな本体や移動体の高速移動、高い拡張性など、小型マシンのニーズに応える。 - 天然シルクを超高圧水技術でナノファイバー化、粘性付与で化粧品など用途拡大
スギノマシンは2021年2月5日、蚕の繭からとれるシルクをナノファイバー化した素材「シルクナノファイバー」の製造方法を改良し、色味を天然のシルクに近づけることに成功したと発表。