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深層学習で透明や黒色、金属の物体を忠実に再現する3Dスキャン代行サービス:3Dスキャナーニュース
Preferred Networksは、多様な材質の対象物品をデジタル化する、3Dスキャン代行サービス「PFN 3D Scan」の提供を開始した。深層学習を用いた独自技術と3Dスキャン装置により、透明、黒色、金属などの物品でも忠実に再現できる。
Preferred Networksは2022年6月20日、多様な材質の対象物品をデジタル化する、3Dスキャン代行サービス「PFN 3D Scan」の提供を国内企業向けに開始した。価格は1点につき2万円(税別)で、納期は対象物品が到着してから5〜10営業日となる。Eコマースやゲーム、映像制作、メタバース、文化財の保存などに利用できる。
同サービスは、深層学習を用いた独自技術と3Dスキャン装置により、従来はスキャニングが難しかった透明、黒色、金属などの物品でも、形状や色、質感を忠実に再現できる。3Dモデルとしてデジタル化するため、画面上だけでなく、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)空間で360度の視点で見たり回転させたりできる。
サービスを利用したい企業は、同サービスの公式サイトでユーザー登録をし、対象物品を指定の窓口に発送する。届いた物品をスキャンしてから3Dモデルを作成し、ユーザーに3Dモデルデータのダウンロードリンクを送付し、対象物を返送する。
対象物のサイズは300×300×300mm、重量は2kgまで。市販のキャラクターグッズなど、ユーザーが著作権を持たないアイテムは対応できない。納品形式は、glTF、FBX、USDZ、OBJ、STLに対応し、Unityアセット、Unreal Engineアセットでの提供も予定している。
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