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HUDの体積半減しながらAR表示に対応、虚像距離の短さも克服車載電子部品

マクセルは2022年6月8日、AR(拡張現実)表示に対応したセット容積5l(リットル)クラスのヘッドアップディスプレイ(HUD)を開発したと発表した。

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 マクセルは2022年6月8日、AR(拡張現実)表示に対応したセット容積5l(リットル)クラスのヘッドアップディスプレイ(HUD)を開発したと発表した。独自の高度自由曲面光学技術を進化させることで、容積が従来のHUDから半分となる小型化を達成した。


開発したAR HUDの表示イメージ[クリックで拡大] 出所:マクセル

開発したAR HUDの仕様[クリックで拡大] 出所:マクセル

 開発品は、HUD内でAR要素を含む画像を生成することで、実際の風景や歩行者の動きに重ねて表示できる高フレームレート(60fps)を実現したという。これにより、遅延なくアラート表示を行うことができる。小型化したことで虚像距離は短くなっているが、AR要素を取り込んだ画像の表示位置や大きさを最適化することで遠近感を持たせている。

 小型化を達成したことにより、軽自動車やスポーツカーにもAR対応のHUDが搭載可能になったとしている。開発品の技術を応用して、トラックなど商用車向けのHUDも開発中だ。

 マクセルは2021年4月からAR表示に対応したHUDを量産している。

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