3Dデザインのコラボやシミュレーション向けプラットフォームの取り扱い開始:メカ設計ニュース
アスクは、NVIDIAの3Dコラボレーション、シミュレーションプラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise」の取り扱いを開始した。3Dデザインのコラボレーションやデジタルツイン環境の開発など、3D制作の効率化と品質向上を支援する。
アスクは2022年1月19日、NVIDIAの3Dコラボレーション、シミュレーションプラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise」の取り扱いを開始した。複雑な3Dワークフローを見直し、コラボレーションによる3D制作の効率化と品質向上を支援する。
NVIDIA Omniverse Enterpriseは、3Dデザインのコラボレーションやデジタルツイン環境の開発に向けたレファレンスプラットフォーム。NVIDIA認定システム「NVIDIA-Certified Systems」上で動作するように最適化され、ロボットや自動運転車のトレーニングなど、大規模で現実に近いシミュレーション環境の構築にも利用できる。
設計者やエンジニアは、主要なデザインツール、アセット、プロジェクトを接続し、共有仮想空間で共同作業と反復処理が可能になる。開発者やソフトウェアプロバイダーは、モジュール式プラットフォームでツールを構築したり、機能を拡張できる。
プラットフォームサブスクリプションとして、アセット変換とバージョン管理向けコラボレーションエンジン「Omniverse Nucleus」、主要デザインアプリケーション用プラグイン「Omniverse Enterprise Connectors」、エンドユーザー向けアプリ「Omniverse Create」「Omniverse View」、開発者ツールキット「Omniverse Kit」、IT導入用ツール「Omniverse Enterprise Launcher」、サポートツール「エンタープライズサポート」を提供する。
また、同社はNVIDIAと協力して、国内の企業向けにNVIDIA Omniverse Enterpriseの導入から運用までをサポートする、エンタープライズ向けアシストセンターを開設。コンサルティングから評価デモ環境構築、評価デモ環境提供(サービス)、レポート、導入(オンプレミス、クラウド環境)、運用、教育まで支援する。
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