取り扱いソフトを簡単に利用開始できるGPUクラウドサービス:メカ設計ニュース
アスクは、同社で取り扱うソフトウェア製品を利用するための「GPUクラウドサービス」の提供を開始する。第1弾は、NVIDIAのプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」、ストリーミングソリューション「NVIDIA CloudXR」で提供する予定だ。
アスクは2021年12月15日、同社で取り扱うソフトウェア製品を利用するための「GPUクラウドサービス(仮称)」の提供を開始すると発表した。簡単にソフトウェア製品の利用を開始できる環境を提供し、より多くのユーザーに利用してもらうことを目的にしている。
データセンターにGPUを8枚搭載した複数のNVIDIA EGXサーバ環境を構築し、ユーザーはクラウド経由でアクセスできる。
第1弾として、2022年1月に、NVIDIAの提供する仮想コラボレーションおよびリアルタイムシミュレーションのためのプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」と、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)コンテンツのストリーミングソリューション「NVIDIA CloudXR」での提供開始を予定している。
今後、Omniverse、CloudXRに加え、同社が取り扱う「配信」「レンダリング」などのカテゴリーのソフトウェアも順次提供していく。また、物理ML(機械学習)モデルを開発するためのフレームワーク「NVIDIA Modulus」や、CAE、CFDのシミュレーション機能の追加も計画している。
本サービスは、使用するGPUの枚数に応じた課金で、利用するユーザー数、実行するジョブの規模に応じて、最適な構成を選択できる。事前に使い勝手を確認できる期間限定でのフリートライアルも計画。また、オンプレミス環境でも本サービスを使用できるようサポートを行う。
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