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プロジェクション技術を応用した車載用HUD向けPGUを量産化:組み込み開発ニュース
リコーインダストリアルソリューションズは、プロジェクション技術を応用した車載用HUD内部の画像生成ユニットPGUを量産化した。日本精機と共同で開発し、日本精機のDMD方式AR HUDのキーパーツとして採用された。
リコーインダストリアルソリューションズ(リコー)は2021年10月13日、車載用ヘッドアップディスプレイ(HUD)内部の画像生成ユニットである、PGU(Picture Generation Unit)の量産化を発表した。
プロジェクション技術を応用した車載用ヘッドアップディスプレイ(HUD)のキーパーツであるPGU(Picture Generation Unit)を量産化したと発表した。
PGUは、プロジェクション技術を応用したHUDのキーパーツだ。リコーが今回発表したPGUは、日本精機と共同で開発しており、日本精機のDMD方式AR(拡張現実)HUDのキーパーツとして採用された。リコー独自のプロジェクション技術をPGUに応用することで、広画角化や画面輝度とコントラストを両立したほか、製品サイズを小型化している。
DMD方式のHUDは、従来のTFT方式に比べて表示映像を大画面化できる。同PGUを使用したAR HUDは、ドライバーの視点から約10m先に約77インチ(約196cm)サイズで、各種情報を現実の世界に重ね合わせたように表示できる。
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