答え合わせは2025年に、VWが披露した「260万円のEV」に思うこと
ドイツのミュンヘンで、国際モーターショー「IAA MOBILITY 2021」が開催中ですね。フランクフルトで1年おきに開催されてきたモーターショーが、ミュンヘンに会場を移しました。今年は東京モーターショーが開催される年でしたが、リアルはもちろん、オンラインでも開催されないので、ドイツがなんとなくうらやましい気持ちです。次の東京モーターショーは2023年です。気軽に行けるモーターショーまであと2年……。長いですね。
モーターショーの実際の会場で新しいクルマを眺めるのはとても楽しいですが(もちろんサプライヤー各社の展示も好きです)、後になって「ああ、これはあのときのモーターショーでも示していた方針だな」と答え合わせできるのもいいなと思います。2017年や2019年の東京モーターショーの記事を見返してみると、ブレずに貫かれたものもあるのが分かります。コンセプトカーがそのまま量産できるわけではないのは百も承知の上で、いずれ量産車に取り入れられる何かを、モーターショーでは楽しみにしているのです。
IAAに関する各社のプレスリリースもそんな気持ちで眺めていましたので、フォルクスワーゲン(VW)のコンセプトカー「ID.LIFE」はちょっとがっかりしました。ID.LIFEは、2万ユーロ(約260万円)で購入できるスモールカーのコンセプトで、VWのEV(電気自動車)のラインアップ「ID.シリーズ」の新モデルと位置付けられています。
IAA 2021でのプレスカンファレンス(クリックで再生)
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