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次の東京モーターショーは「グリーン&デジタル」、脱炭素の要請も加速?自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

1週間、おつかれさまでした。週末です。2021年の折り返しが見えてきました。

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 1週間、おつかれさまでした。週末です。2021年の折り返しが見えてきました。もう折り返すの……という気持ちでいっぱいです。よく聞くラジオでは「思うようにできていなかったことでも、6月でがんばれば2021年前半の帳尻が合うぞ!」と励ましていました。帳尻合わせでもいいから、できていなかったことを6月はがんばろうと思います。

 さて、連日のように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に関して報道されていますね。人混みや外での飲食に身構えずに済む、以前のような日々が待ち遠しいです。ワクチン接種の報道を見ていて、自治体ごとにさまざまな工夫があるのを興味深く感じます。

 例えば、首都圏の中でもワクチン接種が順調な墨田区は、準備を始めた2020年12月の時点から、選挙管理委員会の職員にワクチン接種の担当を兼務させ、投票で必要な入場整理券の準備や会場調整のノウハウを活用しているのだそうです。トヨタ自動車のお膝元である愛知県豊田市は、集団接種の会場運営にトヨタ生産方式を取り入れました。最短の移動経路で接種を終えられるよう、レイアウトや順路の案内が工夫されているとのことです。

 長年使われてきた仕組みが、新しいことに応用されるのは気持ちがいいですね。選挙管理とトヨタ生産方式、どちらも目的と手段が明確だからこそ、共通する目的があれば違う分野でもうまく機能するのでしょうか。今回成果をあげた取り組みは、どこかで振り返っておくとまたどこかで効果的に応用できそうです。今回のようにワクチンの集団接種が必要になる感染症や病気が今後また広がるとは考えたくありませんが……。

2023年の東京モーターショー、開催決定

 2023年の東京モーターショーに関する情報も出てきました。6月3日に開かれた日本自動車工業会の定例会見で、自工会 会長の豊田章男氏が2023年の開催を決定したとコメントしました。2021年の東京モーターショーは実際の会場だけでなくオンラインでも開催されませんので、純然たる次回予告です。

 2023年の東京モーターショーのテーマは「グリーン&デジタル」なのだそうです。豊田氏は「2050年に向けたカーボンニュートラルは長い道のり。今の行動や決定によって未来が変わっていくということを発信したい。2019年の東京モーターショーは未来のモビリティ展として開催し、自動車産業以外も参加した。2023年もオールインダストリーなショーにしていきたい」と語りました。

懐かしの2019年の東京モーターショー(クリックで再生)

 会見の中では、電動車向けのインフラ設置などについて記者から質問が寄せられ、豊田氏は「あくまで目標はカーボンニュートラルだ」と繰り返し強調しました。インフラの設置数などが目標になってはいけないというのです。また、何としてもカーボンニュートラルを達成しようという強い意思と行動も必要だと訴えました。

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