ガラスルーフや進化したADASが標準装備、ダイハツの新型「タフト」:車両デザイン
ダイハツ工業は2020年6月10日、軽自動車の新モデル「タフト」を発売したと発表した。軽自動車「タント」や小型SUV「ロッキー」に続く、新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」の第3弾となる。1974〜1984年に同名のモデルが販売されていたが、新型タフトは後継モデルではない。
ダイハツ工業は2020年6月10日、軽自動車の新モデル「タフト」を発売したと発表した。軽自動車「タント」や小型SUV「ロッキー」に続く、新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」の第3弾となる。1974〜1984年に同名のモデルが販売されていたが、新型タフトは後継モデルではない。
新型タフトの運転支援システム「スマートアシスト」は新開発のステレオカメラや同社初となる電動パーキングブレーキの採用によって機能を充実させ、全車標準装備とした。開放感や非日常感を与える大きなガラスルーフも全車で標準搭載となる。税込み価格は135万3000〜173万2500円。
登録車だけでなく軽自動車でもSUVの市場が拡大しており、今後の成長も見込まれることから、クロスオーバーSUVの新型タフトを投入する。タントと同じDNGAプラットフォームではあるが、タイヤの大径化やサスペンションのストローク配分の変更により、高い最低地上高を実現。アプローチアングル27度、ディパーチャーアングル58度により、未舗装路の走行にも対応した。
ガラスルーフの採用は、小型クロスオーバーSUVに関するユーザー調査の結果が背景にある。調査では、キャンプやレジャーだけでなく日常の移動でも気分が盛り上がることが小型クロスオーバーSUVに求められていると分かったという。ガラスルーフによる開放感や視界の良さによって、非日常感を演出する。紫外線と赤外線をカットするガラスを採用し、室内温度の上昇や紫外線対策に配慮した。また、ガラスルーフをオプション設定にするとボディーを2種類開発する必要があり、コスト増加につながるため、標準装備に統一することでコストを抑えた。
荷室は、レジャーにも日常使いにも対応するアレンジを採用した。リアシートを倒すと段差やドアパネルとの隙間がない完全なフラット状態となる。また、ボードの取り外しによって高さのある荷物も積載しやすくした。リアシートの背面やデッキボードは樹脂製で、汚れを拭き取りやすくした。
スマートアシストに使用するステレオカメラは3年半ぶりにハードウェアを一新。従来に引き続きデンソーがステレオカメラを供給する。イメージセンサーの変更により夜間の歩行者の検知が可能になった他、車線逸脱やふらつきへの警報機能、標識認識機能で対応する標識の追加を実現した。
さらに、ダイハツとしては初採用となる電動パーキングブレーキによって、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車速追従機能付きとなった。渋滞などで前方車両が停止した場合、最大で3分間停車状態を保持する。ACC作動中以外も、シフト操作に連動してパーキングブレーキが作動する他(アクセル操作によって解除)、ブレーキを踏んで停止した時に停車状態を維持するブレーキホールド機能も搭載する。新型タフトでは開発効率化のため電動パーキングブレーキが標準装備の仕様に絞った。全体の機能設定や販売目標などによってグレードを管理するため、今後展開するモデルで機械式パーキングブレーキが採用される可能性もある。
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