現場の安全性向上目指す、NSSOLが首掛けウェアラブルデバイスメーカーと協業:製造マネジメントニュース
日鉄ソリューションズは2021年8月16日、首掛け型ウェアラブルデバイス「THINKLET」を提供するフェアリーデバイセズと、製造業などの作業現場における生産性と安全性の向上を目的としたIT支援の分野で協業を開始すると発表した。
日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2021年8月16日、首掛け型ウェアラブルデバイス「THINKLET」を提供するフェアリーデバイセズと、製造業などの作業現場における生産性と安全性の向上を目的としたIT支援の分野で協業を開始すると発表した。協業の一環として、日鉄ソリューションズは同日より同社ソリューションの対応デバイスとしてTHINKLETの販売を開始した。
NSSOLとフェアリーデバイセズは2020年から、現場支援に必要なアプリケーションやウェアラブルデバイスの提供に向けた共同検討を進めている。その過程で、NSSOLが提供する作業現場のモニタリングソリューション「安全見守りくん」、遠隔作業支援ソリューション「ARPATIO(アルパティオ)」とTHINKLETの適用性検証などを実施してきた。
THINKLETは音声と映像を通じて作業現場の遠隔支援、管理を実現するウェアラブルデバイスである。4G LTE通信やWi-Fiに対応しており、AI(人工知能)チップ、広角カメラ、高性能マイクの他各種センサーを搭載しており、装着者が見ているもの、聴いていることをリアルタイムにデータ化して、作業の見える化などを実現する。頭ではなく首に装着することで、作業時の負担を軽減すると同時に、一人称視点での安定的な撮影や、複数の高性能マイク制御とエッジ音響処理による騒音下でのクリアな音声抽出を実現する。
NSSOLが提供する安全見守りくんは、作業者の動態検知や位置情報管理などを基本機能として備えたモニタリングソリューションだ。携帯ガスセンサーやWi-Fiカメラとの連携など、現場ニーズに基づいたオプション機能も利用できる。ARPATIOはスマートフォンなどで作業現場の作業員、管理者間のコミュニケーションを強化するソリューションである。映像や音声を活用して、遠隔からの作業指示や、現場の映像、資料共有を行える。
NSSOLは今回の協業を通じて現場の安全作業支援ニーズにより広く応えていくとともに、フェアリーデバイセズのデバイスを最大限に活用するアプリケーションを開発、提供することで、作業現場の安全、効率化、高度化を推進していく方針だ。
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