三菱自動車は2021年7月15日、タイで軽商用EV(電気自動車)の実証実験を実施すると発表した。同社のタイ子会社ミツビシ・モーターズ・タイランドと、日立物流のタイ子会社Eternity Grand Logisticsが6月9日に覚書を締結。両社で1年間にわたって実証実験を行う。
実証実験では、三菱自動車が日本で販売している「ミニキャブ・ミーブ」をEternity Grand Logisticsが輸送業務に使用する。Eternity Grand Logisticsは、走行距離や充電記録、配送ルートなどのデータを蓄積し、EV普及に向けた環境整備の検証を進める。
今回の取り組みは、三菱自動車が2030年に電動車比率50%を目指す「新環境計画パッケージ」の一環だ。2030年までに新車が排出するCO2は2010年度比で40%削減、事業活動からのCO2排出量は2014年度比で40%削減を目指す。新車のCO2排出量40%削減に向けて、EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の比率を大幅に引き上げる。
軽EVに関しては日産自動車との共同出資会社NMKVでも取り組んでおり、新型車の開発が進められている。新型軽EVは三菱自動車の水島製作所で生産される予定。日産側は2023年度までに投入する方針を示している。
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