ホンダが2024年に発売するEVは「プロローグ」、HEVからEVへのステップアップ狙う:電気自動車
ホンダは2021年6月28日、2024年に北米で発売するSUVタイプの電気自動車(EV)の車名を「プロローグ」にすると発表した。プロローグの具体的な情報は今後数カ月以内にWebサイトを通じて公表する。
ホンダは2021年6月28日、2024年に北米で発売するSUVタイプの電気自動車(EV)の車名を「プロローグ」にすると発表した。プロローグの具体的な情報は今後数カ月以内にWebサイトを通じて公表する。
プロローグの年間販売台数は、ホンダが北米で展開する「パスポート」と「パイロット」の中間を目指すという。2020年の販売実績は、パスポートが3.9万台で過去最高を達成、パイロットは12万台だった。
2024年内にアキュラブランドからもSUVタイプのEVも発売する。両モデルはGM(General Motors)との協業に基づき、GMの独自バッテリー「Ultium(アルティウム)」を搭載したEV専用プラットフォームを採用している。ホンダ独自開発のEVプラットフォーム「e:アーキテクチャ」の採用モデルは、2020年代後半に投入する。
ホンダは2040年に四輪車に占めるEVと燃料電池車(FCV)の販売比率をグローバルで100%とする目標を掲げている。2035年までに、米国や日本、中国でEVとFCVの比率を80%に引き上げる。
現在の北米のEV市場は新しいものに関心を持つユーザー層に支えられており、EVとFCVの販売比率を80%まで引き上げるには、幅広いユーザーによる購入が必要だ。ホンダはハイブリッド車(HEV)に慣れ親しんだユーザーがEVを購入する可能性が高いと見て、短期的には主力車種でHEVの比率アップに注力する。
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