ダイハツ国内2工場で稼働休止、火災で仕入れ先の塗装ライン1400平方メートルが焼失(追記あり):製造マネジメントニュース
ダイハツ工業は2020年11月19日、サプライヤーの生産拠点で発生した火災による部品欠品で、国内の完成車工場2カ所の稼働を休止すると発表した。
ダイハツ工業は2020年11月19日、サプライヤーの生産拠点で発生した火災による部品欠品で、国内の完成車工場2カ所の稼働を休止すると発表した。
追記(2020年11月27日)
ダイハツ工業は2020年11月26日、部品調達のめどが立ったため、本社(池田)工場(大阪府池田市)と滋賀(竜王)第2工場(滋賀県竜王町)の稼働を11月30日から再開すると発表した。
火災が発生したのは、ダイハツとダイキョーニシカワの共同出資会社エイエフティー(滋賀県竜王町)の第1工場第1塗装ラインだ。11月16日6時55分ごろに火災が発生し、同日12時8分に鎮火した。人的被害や塗装ライン以外の成形や塗装、組み立て工場への延焼はなかったが、塗装ライン約1400m2が焼失した。焼失した第1塗装ライン以外は11月17日昼勤から稼働を再開している。
この影響により、ダイハツの本社(池田)工場(大阪府池田市)と、滋賀(竜王)第2工場(滋賀県竜王町)が11月16〜28日の期間で稼働を停止する。本社(池田)工場では「トール/ルーミー/ジャスティ」や「ブーン/パッソ」を、滋賀(竜王)第2工場では「ロッキー/ライズ」「タント/シフォン」「ムーヴキャンバス」を生産している。
ダイキョーニシカワは広島県や山口県に生産拠点を構えている。関係会社でも自動車樹脂部品を生産しているが、エイエフティー以外の関係会社は栃木県や広島県にあり、ダイハツの本社(池田)工場と滋賀(竜王)第2工場とは離れた立地だ。
ダイキョーニシカワの2019年度の売上高のうち、77%をマツダ向けが占めており、ダイハツ向けは13%だ。注力製品の1つが樹脂製バックドアで、2013年度からダイハツ向けに生産している。採用車種を順調に拡大しており、2019年度にはダイハツ向け樹脂製バックドアの採用実績は69万台に達した。
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