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「フィールダー」がトヨタ車初の樹脂バックドアを採用、2.5kgの軽量化に成功新型カローラ

新型「カローラ フィールダー」は、トヨタ車として初となる樹脂バックドアを採用している。従来の鋼板バックドアと比べて2.5kgの軽量化に成功した。

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 トヨタ自動車が2012年5月11日に発表した新型「カローラ」(関連記事)のうち、ワゴンタイプの「カローラ フィールダー(以下、フィールダー)」は、構造材に樹脂材料を用いたバックドア(樹脂バックドア)の採用により軽量化を実現している。「樹脂バックドアの採用はトヨタ車として初めて」(トヨタ自動車)だという。

 既存モデルのフィールダーでは、構造材に鋼板を用いる従来のバックドア(鋼板バックドア)を採用していた。新モデルの樹脂バックドアでは、従来は鋼板製だった内部構造部品(バックドアインナー)と外部構造部品(バックドアアウター)を、バンパーなどに利用している熱可塑性樹脂TSOP(Toyota Super Olefin Polymer)で製造している。また、鋼板バックドアでも樹脂製だった内装トリムとバックドアインナーを一体化することにより、部品点数も削減できている。バックドアの総部品点数は、鋼板バックドアでは16点だったが、樹脂バックドアでは12点まで減った。重量も、23.9kgから2.5kg軽量になり、21.4kgとなっている。

「カローラ フィールダー」に採用された樹脂バックドアのカットモデル
「カローラ フィールダー」に採用された樹脂バックドアのカットモデル。構造材の全てが樹脂製になっているわけではなく、補強のために鋼板製部品(青色の部品)も使用している。

 樹脂バックドアの設計と製造を担当した関東自動車工業は、「従来と同じ安全性能を満たしながら10%もの軽量化を実現できた。今後は他の車種にも樹脂バックドアを展開したい」と述べている。

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