検索
ニュース

協働ロボットの“手”を強化、ユニバーサルロボットの「UR+」にSMCが参加協働ロボット(2/2 ページ)

空圧機器大手のSMCとデンマークのユニバーサルロボットは2020年7月7日、ユニバーサルロボットが展開する協働ロボット向けプログラム「Universal Robot +(以下、UR+)」にSMCが参加し、協働ロボット用エアチャックを新たに発売すると発表した。「UR+」への日本企業の参加はSMCで5社目となる。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

SMCがUR+対応エンドエフェクタ―を発売

 新たに「UR+」認定製品としてSMCが発売したのが、協働ロボット用エアチャック「JMHZ2-X7400B」である。

photo
SMCの協働ロボット用エアチャック「JMHZ2-X7400B」(クリックで拡大)出典:SMC

 「JMHZ2-X7400B」は、エア供給チューブ1本と、電気配線M8コネクターを接続するだけで動作可能な小型・軽量(430g)のエンドエフェクターである。ユニバーサルロボット製品のティーチペンダントにより簡単に操作プログラムを設定できる。高剛性のリニアガイドを採用したことで小型ながら長い把持点でも使用可能だ。また、エアチャック、速度調整機構、オートスイッチ、電磁弁、アタッチメントを一体化しておりオールインワンで簡単に扱える点も特徴である。

photo
「JMHZ2-X7400B」の特徴(クリックで拡大)出典:SMC

 ターゲットとしては、工作機械や電気、食品、製薬などの業界を想定している。また用途はピック&プレース、マシンテンディング、パレタイジングなどの搬送などの用途を想定しているという。

 SMC 開発9部 部長の石橋康一郎氏は「エア供給チューブと電気配線コネクターを接続し、ユニバーサルロボット専用ソフト『URCap』により簡単なプログラミングですぐに使用できる『Plug&Play』の使用感を実現できていることが特徴だ。また、ユニットの空圧機器は全て標準品で構成されており機器単体の交換も可能でメンテナンス性も確保している」と語っている。

 今回は「UR+」製品として把持を行うエアチャック式を発売したが「吸着式についても現在準備中だ。なるべく早い時期にリリースしたい」(長谷川氏)としている。

photo
「JMHZ2-X7400B」のアプリケーション例。ビンの蓋をつかんで締めるような作業を簡単に行える(クリックで拡大)出典:SMC

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る