ニュース
産業向けアプリ開発プラットフォーム、電気システム開発領域を拡張:製造ITニュース
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、「Xcelerator」製品群の「Capital」に、電気/電子システム開発機能を追加した。電気システムのアーキテクチャや通信ネットワーク、組み込みソフトウェアなどの開発領域を拡張した。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは2020年6月17日、同社のソフトウェア、サービス、アプリケーション開発プラットフォームの統合ポートフォリオ「Xcelerator」製品群に、電気/電子(E/E)システム開発機能を追加したと発表した。
新機能が加わったのは、Xcelerator製品群の電気システム設計、製造、保守サービス向けのソリューション「Capital」だ。今回の機能追加により、Capitalの機能を基に、E/Eシステムのアーキテクチャや通信ネットワーク、組み込みソフトウェアなどの開発領域が拡張する。
また、同社のモデルベース・システム・エンジニアリング、MCAD、製品ライフサイクル管理、シミュレーション、製造などの各種ソリューションと統合することで、製品全体の包括的なデジタルツインが可能になる。統合した結果、要件管理やマルチドメイン機能モデリング、製造プラントシミュレーションも実施できる。
例えば自動車メーカーでは、新機能により、設計から製造、保守サービスまで、電気関連の課題を網羅的に解決するアーキテクチャを基にした車両プラットフォームを開発できる。また、航空宇宙産業の関連企業では、開発プログラム上のリスクを抑制し、標準仕様など互換性の準拠達成に役立つ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 5分で分かるIoT時代のPLMとは
IoT時代を迎えて製造業のためのITツールもその役割を変えつつある。本連載では、製造ITツールのカテゴリーごとに焦点を当て、今までの役割に対して、これからの役割がどうなっていくかを解説する。第4回はPLMだ。 - PLM的な情報管理なんて実現しない?
製品ライフサイクル全体を管理するためにはPLMを基軸としたシステム作りが急務。PLM導入・改善プロジェクトを担当する際に事前に知っておくべき話題を、毎回さまざまな切り口から紹介していきます。 - いまさら聞けない「製造業のDX」
デジタル技術の進歩により現在大きな注目を集めている「DX」。このDXがどういうことで、製造業にとってどういう意味があるのかを5分で分かるように簡単に分かりやすく説明します。 - 製造業が「DX」を推進するための3つのステージ、そのポイントとは?
製造業のデジタル変革(DX)への取り組みが広がりを見せる中、実際に成果を生み出している企業は一部だ。日本の製造業がDXに取り組む中での課題は何なのだろうか。製造業のDXに幅広く携わり、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)のエバンジェリストを務める他2019年12月には著書「デジタルファースト・ソサエティ」を出版した東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター 参事の福本勲氏に話を聞いた。 - データを世界の共通言語に、リアルタイムで製品収益を見える化する安川電機のDX
「データを世界の共通言語に」をスローガンとし「YDX(YASKAWA digital transformation)」として独自のデジタル変革(DX)を進めているのが、産業用ロボットやモーターなどメカトロニクスの大手企業である安川電機である。安川電機 代表取締役社長の小笠原浩氏に「YDX」の狙いについて話を聞いた。 - そもそもEDAって何なの?
電子機器設計のあらゆる場面で利用されているEDA。設計プロセスでのEDAの目的や活用方法を分かりやすく解説