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日立製作所がフェイスシールドの生産開始、6月には毎週1万個の生産能力に:工場ニュース
日立グループは2020年5月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、医療用フェイスシールドの生産を開始したと発表した。
日立グループは2020年5月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、医療用フェイスシールドの生産を開始したと発表した。全国の特定および第1種感染症指定医療機関へ優先的に無償提供し、第2種感染症指定医療機関にも無償提供を行う。
今回の取り組みは、2020年4月22日に発表したCOVID-19対策支援策(※)で、「企業として貢献できること」として医療機関の支援を行う一環のものだ(※)。
(※)関連記事:日立が新型コロナ支援策、フェイスシールド生産や中小企業のテレワーク立ち上げで
生産するフェイスシールドは、日立グループ内の日立総合病院において医療現場の意見などを参考とし、研究開発部門が中心になって設計を行ったものとなる。フレーム部分はアルコール洗浄を想定しポリプロピレンを採用しており、強度と通気性を兼ね備えているという。
シールド部分は着脱式で交換可能な構造としている。
生産は日立オートモーティブシステムズの佐和工場(茨城県ひたちなか市)と日立グローバルライフソリューションズ多賀事業所(茨城県日立市)、日立ターミナルメカトロニクス(愛知県尾張旭市)で行う。2020年5月は1週間に2000〜3000個のペースで製造し、6月には同8000〜1万個に拡大する予定だという。
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