鉄道業界はハードウェアスタートアップ育成に向いている、かも?
新型コロナウイルスの脅威が国内で深刻化し始める少し前、筆者は東京都の東小金井駅で開催されたとある実証実験の取材に参加しました。
内容は、同駅構内にある「そばいち nonowa 東小金井店」で、そばをゆでる調理工程を協働ロボットで一部自動化するというものでした。ロボットの開発を担当したのは、たこ焼きを自動的に調理するロボット「OctoChef」を開発したハードウェアスタートアップ、コネクテッドロボティクスです。OctoChefは各種メディアで頻繁に取り上げられていますから、テレビを通じて同社の存在を知った方も多いでしょう。
「ロボットがそばをゆでる」という試みは、少なからずSF的な近未来の訪れを感じさせます。個人的にはワクワク感を覚えましたし、今後の展開についての期待感も募りました。ただ、実は実験内容とは直接関わらないところで興味深さを覚えた点が1つあるのです。
それはJR東日本スタートアップ、という企業の存在です。
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