ニュース
BMWがスマート工場化を加速、ベッコフの産業用PCを2030年までに10万台導入へ:スマートファクトリー
ドイツのBeckhoff Automation(以下、ベッコフ)は2019年11月14日(現地時間)、自動車メーカーBMWの工場に対して2030年までに産業用PCとコントロールパネルを供給する契約を結んだと発表した。納入台数は合計で10万台に及ぶという。
ドイツのBeckhoff Automation(以下、ベッコフ)は2019年11月14日(現地時間)、自動車メーカーBMWの工場に対して2030年までに産業用PCとコントロールパネルを供給する契約を結んだと発表した。納入台数は合計で10万台に及ぶという。
BMWは2019年4月に、スマートファクトリープラットフォームをマイクロソフトと共同で開発することを発表(※)するなど、デジタル化およびスマート工場化に積極的な取り組みを進めている。
(※)関連記事:BMWグループとマイクロソフト、スマート工場の新たなプラットフォームを設立
今回、BMWが採用するベッコフの製品は、IP65定格のパネルPC「CP32xx」、超小型産業用PCの「C6030」、19型スライドイン産業用PC「C5240」、マルチタッチ組み込みコントロールパネル「CP29xx」である。産業用PCとマルチタッチコントロールパネルは、新しい自動車製造設備と従来設備の両方で活用され、製造ラインにおける機械の接続、アクセス制御、データ収集、視覚化などの用途で活用される。全世界のBMWの工場で採用が予定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- BMWグループとマイクロソフト、スマート工場の新たなプラットフォームを設立
ドイツのBMWグループと米国マイクロソフトは2019年4月2日(現地時間)、開催中のハノーバーメッセ(2019年4月1〜27日、ドイツ・ハノーバーメッセ)でスマートファクトリーのプラットフォームを共同で展開する「Open Manufacturing Platform(OMP)」を発表した。 - これは“空飛ぶじゅうたん”か、浮遊型搬送システムと関連技術を訴えたベッコフ
ドイツのBeckhoff Automation(以下、ベッコフ)は、ハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、“浮遊して運ぶ”リニア搬送システム「Xplanar(Xプラナー)」を紹介。同システムのために開発した高速通信技術「EtherCAT G」や機械学習機能を採用したソフトウェアPLC技術「TwinCAT Machine Learning」などの関連技術をアピールした。 - 工場にしなやかさをもたらす、産業用PCの真価とは〔前編〕
産業用コンピュータの歴史の中で、産業用PCにスポットを当てて解説していきます。まず〔前編〕で現在に至る歴史とその背景を、〔後編〕で産業用PCの製品特徴と使われる分野、これからの方向性などについて紹介します。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。