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東芝Nextプランはフェーズ2へ、2020年からは工場のようにIoTサービスを量産:製造業IoT(3/3 ページ)
東芝が技術戦略説明会を開催。同社 執行役専務 CTOの斉藤史郎氏と、コーポレートデジタイゼーションCTO&デジタルイノベーションテクノロジーセンター長の山本宏氏が登壇し、2018年に発表した「東芝Nextプラン」に対して技術戦略がどのように進捗しているのかを説明した。
「IoTサービスでホームランを打ちたい」
山本氏は、東芝がCPSやIIoTの分野における実力値として「トップ10の上位5〜6位くらいのポジションにいる」と評価している。ブルームバーグが行ったIIoT関連企業に対する評価でも、シーメンスやGE、日立製作所、ボッシュなどと比べてそん色がない。
ここからCPSテクノロジー企業への加速していくために山本氏が2020年から立ち上げようとしているのが「Toshiba IoT Service Factory」であり「その名の通り、工場のようにどんどんIoTサービスを作り出していく」(同氏)取り組みだ。
山本氏は「2018年にTIRAを構想し、2019年はその社内実装を進めて12のサービスを立ち上げた。これでバッターボックスに立てたと考えている。次は、Toshiba IoT Service Factoryで作り出したIoTサービスでホームランを打ちたい。それによって、ビジネス的な認知も得られれば」と述べている。
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