エスビー食品、3工場でスマートファクトリー化に向けたIoTを導入:工場ニュース
エスビー食品は、グループ3工場に最新鋭の設備を導入した新棟を竣工し、2019年10〜12月に順次稼働を開始する。計約135億円を集中投資し、「安全安心」と「生産体制」のさらなる強化を目指す。
エスビー食品は2019年10月31日、グループ3工場に最新鋭の設備を導入した新棟を竣工したと発表した。
創業100周年にあたる2023年に向け、計約135億円の集中投資により、「安全安心」「生産体制の強化による生産性の向上」を目指し、同社の上田工場(長野県上田市)とグループ会社のエスビースパイス工業の埼玉工場(埼玉県松伏町)、エスビーサンキョーフーズ(静岡県焼津市)において新棟を竣工。同年10月にエスビースパイス工業埼玉工場が稼働を開始したのをはじめ、2019年内には全ての新棟が稼働する。
上田工場の新棟は、建築面積2,591m2、延床面積9,984m2で投資総額は約69億円。密閉型製造設備、原料自動計量装置、自然冷媒式冷却設備などを導入し、家庭用、業務用即席製品、家庭用練りチューブ製品などを生産する。スマートファクトリー化のためのIoT(モノのインターネット)を先行導入し、全生産設備とライン検査機器のリアルタイムな把握の対応を目指す。
エスビースパイス工業の埼玉工場の新棟は、建築面積1371m2、延床面積3811m2で投資総額は約26億円。香辛料選別設備、香辛料高速製粉ラインなどを導入し、香辛料製粉、選別中間品、瓶入りコショー製品などを生産する。
エスビーサンキョーフーズの新棟は、建築面積3261m2、延床面積9482m2で投資総額は約40億円。レトルト食品のハラールやアレルゲンフリーに対応し、レトルト食品、缶詰製品などを生産する。
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