協働ロボットでホットスナックの調理と提供を自動化、大手コンビニ3社も検討中:FOOMA JAPAN 2019
コネクテッドロボティクスは、「FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)」において、コンビニエンスストアなどのホットスナックの注文から調理、来店客への提供までを自動化する「ホットスナックロボット」を披露した。
ロボット関連ベンチャーのコネクテッドロボティクスは、「FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)」(2019年7月9〜12日、東京ビッグサイト)のユニバーサルロボットブース内で、コンビニエンスストアなどのホットスナックの注文から調理、来店客への提供までを自動化する「ホットスナックロボット」を披露した。「大手コンビニ3社との共同検討も始まっている」(コネクテッドロボティクス 取締役COO ディレクターの佐藤泰樹氏)という。
コネクテッドロボティクスは、飲食業界向けロボットサービスの研究開発を手掛けるベンチャー企業だ。経済産業省とJETRO(日本貿易振興機構)、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が共同で運営するスタートアップ支援プログラム「J-Startup 2019」にも選定されている。
展示したホットスナックロボットは、カメラを搭載したユニバーサルロボットの協働ロボットと、中国Dobot製の安価(十数万円程度)なスカラロボット、タブレット端末などから構成されている。商品提供では、来店客がタブレット端末で選んだ商品を、協働ロボットが3Dセンサーで商品棚に設置されたマーカーを認識してピックアップし、スカラロボットが配置したパックに載せて提供する。
一方、調理については、商品棚の状態を認識して不足している商品を選んで自動で行う。協働ロボットが冷凍庫を開けて、冷凍された状態の商品をピックアップしフライヤーに投入。一定時間が経過して調理が完了したらフライヤーから引き上げて、調理済みの商品を商品棚に配置する。なお、冷凍庫のドアを閉めるのはスカラロボットの役割だ。
なお、ロボットハンドの制限もあり、調理や商品提供ができるのはいわゆる串物に限られるようだった。
コネクテッドロボティクスは、2018年10月に開催された「World Robot Summit 2018」の「フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」に、東京農工大学との共同チーム「TCR」として参戦。接客部門で2位、清掃部門で1位となり、セブン&アイ・ホールディングス特別賞も受賞している。他にも、たこ焼きの調理や、ソフトクリームをコーンカップにのせる作業を自動化するロボットサービスなども開発している。
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