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組み込みからPCまで大事な情報を保護、7000社以上の実績を持つウイブシステムズ産業制御システムのセキュリティ(2/2 ページ)

ドイツのWIBU-SYSTEMSは、2018年末に設立した日本法人を軸に、日本市場向けの取り組みを強化する方針を示した。主に産業オートメーション向けの領域に、同社のデータ保護、ライセンス管理などを実現するコピープロテクションツールである「CodeMeter(コードメーター)」の提案を進めていく。

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既にグローバル7000社が導入

 WIBU-SYSTEMSのソリューションは既に世界中で7000社以上が導入しているという。主に、産業オートメーション向け、自動車向け、医療機器向け、ISV(Independent Software Vendor)向けの4つの領域での導入が進んでいるという。

 例えば、産業オートメーション向けでは、DMG森精機のオペレーティングシステム「CELOS」で採用。マシンユーザーの機能のオプション設定などをライセンス管理機能で行っているという。また、米国ロックウェルオートメーションのエンジニアリングソフトウェア「Logix Designer Studio 5000」や、ドイツ・シーメンスのエンジニアリングソフトウェア「TIA Portal」などでライセンス管理やアクセス管理機能が採用されている。自動車向けでは、ドイツのRobert Boschがアフターマーケットビジネス向けの診断ソフトウェアソリューション「ESI[tronic]」でライセンスベースのサブスクリプションモデルを構築するのに採用しているという。これらの他にもさまざまな領域で導入が広がっているという。

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WIBU-SYSTEMSの主なユーザー企業(クリックで拡大)出典:WIBU-SYSTEMS

国内では産業オートメーション領域に注力

 WIBU-SYSTEMSの日本向けの取り組みは古く、1997年からサンカーラを代理店として展開してきた。しかし「当時はPC向けのツールを展開し成功してきたが、組み込み向けなどの領域が増え、さらにクラウドやERPなど他のITと組み合わせる必要なども増えてきた。一方で日本の顧客が要求するレベルも高まっており、これらの状況に対し直接応えていくことが必要だと考えた」(ウィンジェンリート氏)。これにより、2018年10月に日本法人を設立した。

 日本では特に産業オートメーション領域を軸に提案を強化していく方針だという。WIBU-SYSTEMS(日本法人)代表取締役の丸山智樹氏は「まず日本では産業オートメーション領域を第一優先で取り組む。次にISV領域。自動車向けと医療機器向けは長期的視野に立ち、徐々に広げていくという順番だ」と述べている。

 代理店も拡大を図っており、従来のサンカーラに加え、東芝情報システムとの協業も開始。また、ネクスティエレクトロニクスとも販売代理店契約を交渉中だとし、販路拡大を進めていく方針である。

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