ニュース
撮影時間を3割短縮するMRI撮影時間短縮ソフトを日本で発売:医療機器ニュース
長瀬産業は、Medic Vision Imaging Solutionsが開発したMRI撮影時間短縮ソフトウェア「iQMR」の国内販売を開始する。MRI画像のノイズを低減し、従来の画像レベルを維持したまま撮影時間を平均で3割短縮できる。
長瀬産業は2019年7月11日、Medic Vision Imaging Solutionsが開発したMRI撮影時間短縮ソフトウェア「iQMR(アイキューエムアール)」の国内販売を開始すると発表した。
iQMRは、統計的手法を用いてMRI画像のノイズを低減するソフトウェアだ。既存のMRI機器に接続するだけで機能を追加できる。MRIは撮影時間が短くなるほどノイズが発生し診断が難しくなるが、iQMRの導入により従来の画像レベルを維持したまま撮影時間を平均で3割短縮できる。
MRIによる画像診断は、長時間身動きが制限されるため患者への負担が大きい。同社は、iQMRにより患者や医療従事者の負荷軽減が期待できるとしている。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 既存設備を最新MRI装置に一新するリニューアルソリューションを発売
キヤノンメディカルシステムズは、医療施設で稼働中の同社製1.5テスラMRI装置を、最新の性能と機能を備えた1.5テスラMRI装置「Vantage Elan」に一新するリニューアルソリューションの国内販売を開始した。 - 骨格筋細胞のマイクロ構造をMRIで可視化する技術を開発
慶應義塾大学は、MRIを用いて骨格筋細胞のマイクロ構造を可視化する技術を開発した。この手法が確立されれば、運動器の機能、疲労、トレーニング、疾患などの定量評価が可能になると期待される。 - 磁場強度3テスラ超電導MRIシステムの新バージョン
日立製作所は、磁場強度3テスラ超電導MRIシステムの新モデル「TRILLIUM OVAL Cattleya」を発売した。楕円形状のガントリボアや独立制御のRF照射システムは従来機から継承し、組織間の磁化率の差を画像化するQSM機能を新たに搭載する。 - 生体磁場センサーの高出力化に成功、MRIイメージングとの同時測定も
東北大学は、室温で動作する生体磁場検出用センサーを従来比1500倍に高出力化することに成功した。センサー感度が向上したことで、心臓/脳からの生体磁場信号と、MRIイメージングとの同時測定が現実的なものとなった。 - MRI撮像のノイズ除去に深層学習を、キヤノンメディカルらが研究開始
キヤノンメディカルシステムズは、熊本大学とフランスのボルドー大学と共同で、ディープラーニングをMRI撮像に適応したノイズ除去再構成技術「Deep Learning Reconstruction」に関する共同研究を始めると発表した。 - 1.5から3テスラMRIへ更新する技術と撮像時間短縮アプリケーションを開発
東芝メディカルシステムズは、施設の改修をせずに1.5テスラMRI装置から次世代高性能3テスラMRIへの設置変更を可能にする技術と、静音化、撮像時間の短縮ができる新アプリケーションを開発した。