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AIを活用した船舶燃料最適化サービスが開始、温室効果ガス排出低減に:製造ITニュース
富士通とKongsberg Digitalは温室効果ガスの排出低減に向けて、AIを活用した船舶燃料最適化サービスの提供を発表した。
富士通とKongsberg Digitalは2019年6月5日、AI(人工知能)を活用した船舶燃料最適化(VFO:Vessel Fuel Optimization)サービスを提供すると発表した。大規模な出費が発生する船舶機器を設置せずとも、大型船の燃料コストを削減できる。
VFOサービスは富士通研究所が開発した自動船舶識別装置のオープンデータを活用した航路最適化ウェブアプリのプロトタイプとなる。AIが船長の操船と船舶性能を学習し、気象や海象予報を組み合わせることで、エネルギー効率、安全性、収益性を最大化する最適な航路を提案する。
センサーや船上機器を設置する必要がないため、さまざまな船舶に対して利用可能なウェブアプリを提供する。今後、船舶のエンジンログやセンサーデータを活用するサービスも提供する計画だ。
海運業界では、国際海事機関の海洋環境保護委員会が低硫黄燃料に関する規制を強化し、2020年1月から適用される。備蓄中の燃料油のうち65〜70%はより高価な超低硫黄燃料油に置き換える必要があり、船主や運航事業者にとって燃料コストの顕著な上昇が課題となる。
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