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AR技術を活用した船舶部品の管理システムを共同開発:製造IT導入事例
福岡造船は、富士通および富士通マーケティングと共同で、AR技術を活用した船舶部品の管理システムを開発、運用を開始した。配管部品に貼り付けたARマーカーをタブレットで読み取ることで、各部品の種類や取り付け位置などを確認できる。
福岡造船は2018年4月5日、富士通および富士通マーケティングと共同で、AR技術を活用した船舶部品の管理システムを開発、運用を開始したと発表した。
化学薬品タンカーの建造には、約1万5000点にも及ぶ配管部品を使用する。同システムでは、富士通が提供するAR技術を活用した現場業務の支援システム「FUJITSU Manufacturing Industry Solution PLEMIA Maintenance Viewer」を活用。建造の際に使用する配管部品にARマーカーを貼り付け、それを現場作業員がタブレットで読み取ることで、各部品の種類や取り付け位置などを確認できる。
ARマーカーを読み取って表示された画面には、配管取り付けの作業実績を入力できる。作業状況をリアルタイムに把握できるため、現場作業員の最適配置や空いた組み立て場所の有効活用が可能になる。
また、配管の製造業者は、同システムで納品予定の部品の情報を管理できる。これにより福岡造船は、外注業者の部品の製造・納品状況を一括で把握可能になり、従来は紙ベースで行っていた部品ごとの図面の確認や、資材置き場の部品の追跡が容易になる。
福岡造船は同システムの導入により、外注業者による配管製造から配管取り付けまでの作業工数を約35%削減したいとしている。
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