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船舶の自動化に向け、「3D-LiDAR」技術搭載の自動運航船を開発へ:組み込み採用事例
パイオニアと東京海洋大学は、船舶の自動化に向けて、MEMSミラー方式の小型センサー「3D-LiDAR」を活用した共同研究契約を締結した。人為的要因による海難事故を抑止し、海運事業の労働環境の改善、生産性向上を目指す。
パイオニアは2018年12月14日、船舶の自動化に向けて、MEMSミラー方式の小型センサー「3D-LiDAR」を活用した共同研究契約を東京海洋大学と締結した。人為的要因による海難事故を抑止し、海運事業の労働環境改善、生産性向上を目指す。
3D-LiDARは、レーザー光を利用した測距センサーとなる。対象物までの正確な距離と遠方および周辺状況をリアルタイムで立体的に把握できるため、自動運転レベル3以上の自動車には不可欠とされている。
近年、地球の約7割を占める水上の移動手段である船舶でも、海難事故の抑止、海運従事者の減少/高齢化に対応するため、自動化の取り組みや国際基準の整備が進められている。こうした自動運航船のニーズを受けて、両者は協力して、3D-LiDARの技術を船舶にも適用することとなった。
東京海洋大学では、従来より小型自動運航船による都市型水上交通システムを研究している。今回の共同研究では、研究開発用の船舶実験環境の提供と自船位置推定、周辺環境認識アルゴリズムの検証を担当する。パイオニアは、3D-LiDARによるデータ収集と自船位置推定、周辺環境認識アルゴリズムを開発する。
両者は研究を進め、グローバルに活用可能な船舶の自動運航技術の確立を目指すとしている。
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