日立、調達システムを自社ノウハウと組み合わせて発売:製造ITニュース
日立製作所は、JAGGAERのS2C(Source to Contract)アプリケーションについて、販売代理店契約を締結した。同アプリケーションと日立の導入支援サービスを組み合わせ、「TWX-21 Source to Contractサービス」として販売を開始した。
日立製作所は2018年12月4日、米JAGGAERのS2C(Source to Contract)アプリケーションについて、販売代理店契約を締結したと発表した。同アプリケーションと日立の導入支援サービスを組み合わせ、「TWX-21 Source to Contractサービス」として販売を開始した。提供開始は2019年1月からを予定している。
日立は今回の契約に先立ち、日立グループの調達業務改革の一環として、JAGGAERのS2Cアプリケーションを2018年11月6日から導入し、本番稼働を開始している。その過程で得られたノウハウを活用し、同アプリケーションと導入支援サービスを組み合わせて提供する。
同サービスでは、S2C業務プロセスの改善や標準化を支援する業務コンサルティングなどを含めたワークフローの設計、SEサポートの提供などで導入から稼働、保守、運用まで一貫したサービスを提供。S2C業務の可視化、高度化を支援する。
JAGGAERのS2Cアプリケーションは、サプライヤーへの要請書であるRFxの作成をはじめとするソーシング管理だけでなく、サプライヤーに関わるさまざまな情報からスコアリングを行うサプライヤー管理の機能を保持する。
具体的には、コンプライアンスやソーシング案件への対応状況や納期順守率、不良率などの実績、資格審査やリスク審査結果などの多種多様な情報に基づいてサプライヤーごとにスコアカードを作成、更新することにより、継続的かつ多角的にサプライヤーを評価できる。
同アプリケーションをビジネスSaaS「TWX-21」のP2P向けサービスと組み合わせて利用することで、調達プロセス全体を一元的に管理できるシステム環境が整い、グローバルビジネスにおける戦略的な調達業務が可能になる。
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