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小売・流通向け、AI活用データ分析サービスを提供開始:製造ITニュース
日立製作所は、小売流通企業を対象に、ユーザー企業から各種データを預かり、AIによる分析結果に基づいてデータサイエンティストが施策提案するサービス「Hitachi Digital Solution for Retail」を2018年11月1日から提供開始する。
日立製作所は2018年10月16日、小売、流通企業を対象に、ユーザー企業から各種データを預かり、AI(人工知能)による分析結果に基づいてデータサイエンティストが施策提案するサービス「Hitachi Digital Solution for Retail」を同年11月1日から提供開始すると発表した。
同サービスでは、ユーザー企業のKPI(評価指標)分析に必要なID-POSや顧客、商品情報などの業務データをはじめ、人や設備に関わるIoT(モノのインターネット)データ、商圏や気象などのオープンデータを同社のデータ基盤に蓄積する。それらのデータを、同社のデータサイエンティストがAIを活用して分析し、未知の相関関係を発見することや、KPI達成のための新たな施策を顧客に提案する。さらに、施策実施後の結果も検証する。これを繰り返し行うことで、課題解決のスピードが向上し、改善効果が増加するという。
まず、同年11月1日に「販促施策最適化」「出店業務効率化」「商品需要予測」の3種のサービスメニューを提供。その後順次、棚割、商品構成の最適化や倉庫業務、配送業務になどに関するサービスメニューを追加する予定だ。
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