ニュース
フロントガラスがくもらない、水分を吸収する樹脂膜コートで:材料技術
AGCは2018年12月19日、同社が開発したくもりにくいガラスがダイハツ工業の「コペン クーペ」のフロントガラスに採用されたと発表した。ドライバー視界部での採用は「世界初」(AGC)だとしている。
AGCは2018年12月19日、同社が開発したくもりにくいガラスがダイハツ工業の「コペン クーペ」のフロントガラスに採用されたと発表した。ドライバー視界部での採用は「世界初」(AGC)だとしている。
くもりにくいガラス「eXeview」は、水分を吸収する独自の樹脂膜コートが施されている。車内の水分を吸収するため、結露が起きにくくなるという。これにより、デフロスターの操作回数を低減するとともに、視界を良好に保つ。
動画が取得できませんでした
AGCの技術でくもらないフロントガラス(クリックで再生) 出典:AGC
コペン クーペは200台限定の発売で、2019年1月11日からWebサイトで商談希望者を募集する。2016年の東京オートサロンで出展したコンセプトカーが好評だったことから、市販化した。ハードルーフには、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用する。荷物は開閉式のガラスハッチから出し入れする。この他、標準装備として、MOMO製の革巻きステアリングホイールやMT車のフロントスーパーLSD、BBS製の鍛造アルミホイールを採用している。ディーラーオプションでは、HKSとのコラボレーションによるスポートマフラーヤサスペンションキットを新設する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ガラスが舞い踊りIoT化する、AGCがオープンイノベーションを強化
AGCは、東京都内で会見を開き、同社のオープンイノベーション戦略と協創プロジェクト「SILICA」について説明した。 - 時速100kmで走行中に最大8Gbpsの5G通信に成功、AGCが車載アンテナを開発
AGCとNTTドコモ、エリクソン・ジャパンは2018年7月25日、時速100kmで走行中の車両と基地局の間で、最大通信速度8Gbpsでの第5世代移動通信(5G)の接続に成功したと発表した。AGCは車両ガラス設置型5Gアンテナ(オンガラスアンテナ)の設計と開発を、NTTドコモは5Gのエリア設計を、エリクソン・ジャパンは5Gの基地局と移動局の提供と運用を担当した。 - 樹脂フロントウィンドウで3割以上の軽量化、採用モデルは2017年秋から市販
帝人は、電気自動車(EV)ベンチャーのGLMにポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウを供給する。GLMはスポーツオープンカー「トミーカイラZZ」のオプションとしてポリカーボネート樹脂製フロントウィンドウを設定、2017年秋から発売する。樹脂製のフロントウィンドウが市販車に採用されるのは「世界初」(帝人、GLM)。 - フロントガラス全面がヘッドアップディスプレイに!? 積水化学が新素材
積水化学工業は、フロントガラス全面にヘッドアップディスプレイ(HUD)の表示を投影できる合わせガラス用中間膜を開発した。透明度が高い発光材料を中間膜に採用し、プロジェクターのレーザーが当たると中間膜が発光するようにした。小さい投影ユニットでもHUDの表示面積を大型化できる - フロントドアガラスが400nmまでの紫外線を99%遮断、「SAI」が世界初採用
トヨタ自動車がハイブリッドセダン「SAI」を一部改良。フロントドアに、99%以上遮断できる紫外線の波長を400nmまで広げた「スーパーUV400カットガラス」を採用した。 - 「軽初」の装備盛り込んだスズキ「スペーシア」、フロントガラス投影式HUDも
スズキは、ハイトワゴンタイプの軽自動車「スペーシア」「スペーシア カスタム」をフルモデルチェンジして発表した。安全に対するニーズ拡大に対応した「スズキセーフティサポート」を展開していく。 - コンフェデ杯のベンチルーフはガラス製に、スマホ向け特殊ガラスを3層合わせ
旭硝子は、競技者用ベンチに利用できるガラスルーフを開発し、2013年6月15日からブラジルで開幕する「FIFAコンフェデレーションズカップ2013」の6会場16試合の全てに提供する。従来、ベンチルーフには透明樹脂が用いられており、「ガラス製は世界初」(同社)となる。