ニュース
ディープラーニング技術で文字認識性能を高めた画像処理ソフト:FAニュース
リンクスは、画像処理ソフト「HALCON(ハルコン)」の新バージョン「HALCON13」を発売した。ディープラーニング技術を採用して文字認識性能を高めた他、形状ベースマッチングの処理速度が向上した。
リンクスは2016年11月1日、画像処理ソフト「HALCON(ハルコン)」の新バージョン「HALCON13」を発売した。ディープラーニング技術で文字認識性能を高めた他、形状ベースマッチングの処理速度が向上した。また、3次元位置姿勢検出の機能も強した。
新バージョンでは、ディープラーニング技術を導入したことで、文字認識性能が向上した。部分破損したバーコードやQRコードの読み取り性能なども強化し、高度な画像処理を実行できる。
形状ベースマッチングの処理性能も高めた。従来に比べ、AVX2対応のCPUによるマッチング処理速度が3倍に向上し、使用頻度の高い関数や3次元処理関数などの処理時間を短縮できる。
3次元データから、対象物の位置姿勢を検出するサーフェスマッチング機能も強化した。表面形状に加え、輪郭も照合の手掛かりとして使用できるため、箱やプレス品などの平面的な対象物の3次元位置姿勢の計測も可能にした。さらに、模様のある背景画像から、欠陥を検出するテクスチャ検査機能も搭載している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 画像処理とは?
製造現場における画像処理技術とは何か? その特徴や導入時のポイントなどをきちんと理解し、生産性向上に役立てていきましょう。連載第1回のテーマは「画像処理とは?」です。画像処理を製造現場で用いることのメリットを学びましょう。 - ロボットの画像認識プログラム、機械学習で自動生成する技術が商品化
富士通は、「富士通フォーラム2016 東京」において、産業用ロボットなどの画像認識アルゴリズムを自動生成する技術を製品化し販売を開始したことを明らかにした。 - 世界を変えるAI技術「ディープラーニング」が製造業にもたらすインパクト
人工知能やディープラーニングといった言葉が注目を集めていますが、それはITの世界だけにとどまるものではなく、製造業においても導入・検討されています。製造業にとって人工知能やディープラーニングがどのようなインパクトをもたらすか、解説します。 - 製造現場で働くロボット倍増へ、生産ラインの“穴”を埋める支援開始
NEDOは、ロボットの活用・普及の促進に向けて、ユーザーニーズと市場化出口を明確にしたロボット活用技術の開発を行う。ロボット新戦略で掲げた「製造現場での産業用ロボットの導入2倍」とした目標に向け用途を明確化した支援を進めていく。 - 画像認識は「機械学習との連携」「検出精度の向上」がテーマ
ET2015に展示されていた画像認識ソリューションは、セキュリティや製造業における部品検査での活用が主流。リアルタイムに車載カメラの映像から物体を検知するデモも複数あった。 - ロボット大賞、ティーチレスでばら積みピッキングできるコントローラーが受賞
経済産業省と日本機械工業連合会が主催する「第7回ロボット大賞」の結果が発表。経済産業大臣賞は、MUJINの「完全ティーチレス/ばら積みピッキングMUJINコントローラー『PickWorker』」が受賞した。