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日立、三菱、インテルの3社、スマート工場でIICテストベッドとして承認スマートファクトリー

日立製作所、三菱電機、インテルの3社は、インダストリアルインターネットコンソーシアム(Industrial Internet Consortium、以下IIC)に対し、スマート工場におけるテストベッド(実証の場)を共同提案し、承認された。

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 日立製作所、三菱電機、インテルの3社は2016年6月30日、インダストリアルインターネットコンソーシアム(Industrial Internet Consortium、以下IIC)に対し、スマート工場におけるテストベッド(実証の場)を共同提案し、承認されたことを発表した。

 IICは、2014年3月に米国のAT&T、シスコ、GE、インテル、IBMの5社が設立したIoTの産業実装を目的とした団体である。IICは基本的にはオープンな団体活動であるため、多くの企業が参加しており、わずか2年で30カ国から240社以上が参加する団体となった※)

※)関連記事:「ソニーも最初は町工場だった」IoT革新は中小製造業が起こす

 同団体が重視しているのがテストベッド(実証用の場)である。IoTは利用範囲が幅広い他“成功の形”として定まったものがない領域が多い。そのため、まずは実証実験を重ねてみて問題点を洗い出し、その問題を順次解決していくということが求められるためだ。既に日本では、富士通が提案した“工場の見える化”を実現するソリューションモデルが、日本企業初のテストベッドとして承認されている※)

※)関連記事:富士通の工場向けIoT活用モデル、IICがテストベッドに承認、日本企業初

FAとITをシームレスに結んだプラットフォーム

 今回、日立製作所、三菱電機、インテルの3社が提案したテストベッドは、製造現場のFAシステムと経営・業務支援ITをシームレスに統合するIoTプラットフォームの検証である。

 スマート工場分野を対象に、FA機器との通信やFAアプリ固有の機能提供を担うFAエッジデバイス、FA環境とサービスプラットフォーム層をセキュアに接続するIoTゲートウェイ、IoTヘッドエンド、ビッグデータ処理などを担うIoTデータ処理基盤で構成される。

 スマート工場では、製造現場の情報をIoTデバイスにより取得し収集することが可能となる。これらを効率よく集めて、現場で役立つ知見や、経営判断に必要な情報を収集するには、さまざまなシステムの融合や連携などが必要になる。そこで3社による実証事業により、ある程度の「成功の形」を探ろうというのが狙いである。このプラットフォームによりFAとITが統合された実用的な環境を作ることで、次世代ファクトリー分野のアプリケーション開発を加速させることを目指す。

 今回のテストベッドにおいて日立製作所は、IoTデータ処理基盤・IoTヘッドエンドなどのIT関連製品や、テストベッドの各機器を連携させるソフトウェアを提供。さらに全体のシステムインテグレーションを行う。三菱電機はFAエッジデバイス・アプリケーションやPLC、駆動装置などのFA環境を提供する。さらにインテルがIoTゲートウェイ機器やIICとの調整サポートを担当する。

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テストベッドとして承認された、FA−IT連携プラットフォームのイメージ図(クリックで拡大)出典:三菱電機

 今後3社は、2017年6月までに、FA環境とサービスプラットフォーム層のセキュアな接続検証および製造現場の視点でのテストベッド機能や業務データフローの有効性の検証を完了させ、その後、IIC会員企業などとのユースケース検証を行う予定としている。

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