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プラットフォーム化を進めるIVI、製造業の新たなエコシステム構築へ:スマートファクトリー(3/3 ページ)
設立から1年が経過した「Industrial Value Chain Initiative(IVI)」は、一般社団法人化し“日本版インダストリー4.0”実現に向けた取り組みをさらに本格化させる。従来の“緩やかな標準”作りに加え、製造業のサービス化なども含めた“プラットフォーム化”に取り組み、日本ならではの成功モデルの創出を狙う。
8つのプラットフォームを設立
IVIの活動としては、2015年度から引き続きWG活動も継続。21個のWG活動に加えて、2016年度はこれらをいくつか組み合わせた8つのプラットフォーム構築を目指す。具体的なプラットフォーム(PF)の内容は以下の通りだ。
- 生産技術情報PF:設計情報から生産ラインの構築を検討し、試作から量産までのプロセスに至る技術データを扱うPF
- 現場情報管理PF:生産現場で得られる品質データ、技能データ、稼働データをもとに、QCDを日々改善するためのPF
- 計画実績連携PF:生産ラインにおいて工程進捗を管理し、計画変更や仕様変更や現場の状況に応じてダイナミックに対応するためのPF
- 企業間連携PF:企業家のサプライチェーンやエンジニアリングチェーンに必要なデータをセキュアに交換するためのPF
- 企業まるごとPF:中小企業向けに「売り」「買い」「作り」がつながり、生産管理で必要な機能をコンパクトにまとめたPF
- 予知保全PF:故障予知のために必要な関連データを、メーカーやサイトを越えて管理し、必要な対策を取るためのPF
- 設備管理PF:設備の稼働データを活用し、総合設備効率を向上するとともに生産管理や品質管理ともつなげるためのPF
- 保守サービスPF:販売した製品の利用状況をモニタリングし、故障時のサポートや予備品の用意などを共同で行うためのPF
2016年度はこれらのプラットフォーム構築に向けた活動を進めていく。さらに2016年度である程度プラットフォーム構築にめどが立てば、2017年度からはテストベッド活動にも取り組んでいくとしている。
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