パナソニックが軽量の10.1型「タフパッド」を投入、国内の“現場”市場をけん引:FAニュース(2/2 ページ)
パナソニックは、屋外や過酷な“現場”に適した堅牢タブレット端末「TOUGHPAD(タフパッド)」の新モデル「FZ-A2」を発表した。市場想定価格は税込みで15万円前後。FZ-A2シリーズの投入に合わせてモデルチェンジを行うタフパッドと堅牢ノートPC「TOUGHBOOK(タフブック)」全体で年間生産台数7万台を目指す。
氷漬けになっても動く耐久性と信頼性
FZ-A2は10.1型の堅牢タブレット端末として「世界最軽量」(パナソニック)の約880g。携帯電話通信機能搭載モデルでは約890gとなる。外形寸法は幅272×奥行き196×厚み16.4mmである。耐落下120cm、防じん防滴IP65準拠、動作温度範囲−10〜50℃。駆動時間は9時間で、USB 3.1 Type-C、USB3.0、HDMI出力端子(標準サイズ)などの豊富なインタフェースを備える。画面輝度は800cd/m2と高輝度で、タッチパネルは手袋をしていても操作できる。Androidのバージョンは6.0で、CPUはくアッドコアのAtom x5−Z8550 1.44GHzを搭載。そして、パナソニック製モバイル端末の最大の特徴である、顧客が現場で求める多様なカスタマイズにも対応している。
会見では、“頑丈タブレット”と呼ぶFZ-A2の耐久性と信頼性についてデモンストレーションを行った。24時間の間、−20℃の環境で氷漬けにしたFZ-A2を披露し、周りの氷をハンマーで壊して画面の半分を露出させた後、電源を入れるという内容だ。
製品開発を担当したパナソニック AVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部 開発センター モバイル開発部 ハード設計2課 主幹技師の北村信夫氏は「ビジネス分野におけるAndroidタブレットの活用が広がっている。Android 6.0で『Android for Work』が登場し、業務用アプリも充実しつつある。2015年の法人向けタブレット端末の世界市場は2500万台あったが、60%はAndroidだった。もちろん堅牢市場でも採用が広がると考えており、今回発表したFZ-A2などで需要を取り込みたい」と説明する。
またAndroid端末の課題として挙げられるセキュリティについても、「Androidタフブックは数カ月に1回程度の頻度で、主にセキュリティ対応のためのアップデートを行っている。市販のAndroid端末にはないサービスだ」(北村氏)としている。
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