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パナソニックが軽量の10.1型「タフパッド」を投入、国内の“現場”市場をけん引FAニュース(1/2 ページ)

パナソニックは、屋外や過酷な“現場”に適した堅牢タブレット端末「TOUGHPAD(タフパッド)」の新モデル「FZ-A2」を発表した。市場想定価格は税込みで15万円前後。FZ-A2シリーズの投入に合わせてモデルチェンジを行うタフパッドと堅牢ノートPC「TOUGHBOOK(タフブック)」全体で年間生産台数7万台を目指す。

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パナソニックの「タフパッド」の新製品「FZ-A2」
パナソニックの「タフパッド」の新製品「FZ-A2」(クリックで拡大)

 パナソニックは2016年6月14日、AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部傘下の神戸工場(兵庫県神戸市)で会見を開き、屋外や過酷な“現場”に適した堅牢タブレット端末「TOUGHPAD(タフパッド)」の新モデル「FZ-A2」を発表した。同年8月下旬から官公庁や法人向けに販売を始める。価格はオープンだが、市場想定価格は税込みで15万円前後としている。FZ-A2シリーズの投入に合わせてモデルチェンジを行うタフパッドと堅牢ノートPC「TOUGHBOOK(タフブック)」全体で年間生産台数7万台を目指す。

 想定する用途は、警察/消防、物流、小売/外食、製造、航空/鉄道、建設、保守サービスなどさまざまな“現場”となる。既に堅牢モバイル端末の市場が確立されている米国では警察のパトカーなどに広く採用されているという。

 FZ-A2は、法人向けで需要が拡大しているAndroidのタブレット端末だ。画面サイズはこれまでで最大の10.1型(1920×200画素)となる。同社はこれまで、Windowsのタフパッドとして、画面サイズが4.7型の「FZ-F1」(海外販売のみ)、同5型の「FZ-E1」、7型の「FZ-M1」、10.1型の「FZ-G1」を展開してきた。一方、Androidのタフパッドは、4.7型の「FZ-N1」、5型の「FZ-X1」、7型の「FZ-B2」はあったが、一般的なタブレット端末として期待される10.1型はそろえていなかった。FZ-A2はその穴を埋めるラインアップとなる。

「タフパッド」と「タフブック」のラインアップ
「タフパッド」と「タフブック」のラインアップ。今回、10.1型Androidタブレットである「FZ-A2」が加わった(クリックで拡大) 出典:パナソニック
パナソニックの坂元寛明氏
パナソニックの坂元寛明氏

 パナソニック AVCネットワークス社 常務 ビジネスモバイル事業担当 兼 ITプロダクツ事業部 事業部長の坂元寛明氏は「これまでのタフパッドやタフブックは、国内市場で利用していただくには重過ぎた。例えばこれまでタフブックは3kgあったが、通常のモバイルPCと比較するとかなり重い。欧米市場ではこの重さは問題にされていなかったが、国内市場では一定レベルの軽さが必要だった。タフブックは、2015年末に発売した10.1型の『CF-20』で約1.76kgとなり、今回のFZ-A2は900g以下にすることができた。これを契機に国内市場を一気に成長させていきたい」と語る。

 タフブックやタフパッドに代表される堅牢モバイル端末の市場は、国内を除く海外が年間60万台。一方、国内市場は同5〜6万台と小さい。海外で40万台、国内で4万台を販売するパナソニックだが、軽量化を果たしたラインアップの投入により、国内市場を一気に拡大できるチャンスと捉えている。2016年度は7万台を目標としており、その後も年率20%の成長を見込む。

パナソニックの「タフパッド」と「タフブック」の国内販売目標
パナソニックの「タフパッド」と「タフブック」の国内販売目標(クリックで拡大) 出典:パナソニック

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