パナソニックの4Kタブレットは設計現場に何をもたらす:DMS2014
パナソニックは「第25回 設計・製造ソリューション展(DMS2014)」において、20型 4K IPSα液晶パネルを搭載した企業向けタブレット端末「TOUGHPAD 4K」を出展。設計領域において3次元CADを持ち歩く利点を訴えた。
パナソニックは「第25回 設計・製造ソリューション展(DMS2014)」(2014年6月25〜27日、東京ビッグサイト)において、20型 4K IPSα液晶パネルを搭載した企業向けタブレット端末「TOUGHPAD 4K UT-MA6シリーズ」を出展した。
「TOUGHPAD 4K」は、ディスプレイサイズが20インチで画素数が4K(3840×2560画素)のIPSα液晶パネル搭載企業向けタブレット端末だ。同シリーズで、画像表示機能を強化し3次元CADも利用可能な「UT-MA6シリーズ」を2014年6月に発売(関連記事:タブレットで3次元CADを扱う時代に! パナソニックの20型4Kタブレット新製品)。DMS2014では、このUT-MA6シリーズに、ダッソーシステムズの3次元CAD「CATIA」を搭載し、実機でのアピールを行った。
UT-MA6シリーズの発売後の反応について、同社AVCネットワークス社 事業開発センター 事業推進第一グループ 市場開発室 主事の宮崎篤史氏は「反応は良い。試験導入は進んでいる」と手応えについて語る。利用シーンは、社外に持ち出す用途はそれほどなく、他部門との打ち合わせやデザインレビューなど、社内で持ち歩いて使うケースが多いという。
宮崎氏は「CADデータを設計だけで扱う時代ではなく、営業や製造など他部門と共有して使うようになってきている。その中で次のアクションにすぐにつなげられるという点で、CADデータを閲覧するだけでなく、話し合った内容をその場ですぐにデータに反映できる」と話す。
また3次元CADではないが「TOUGHPAD 4KはA3サイズの用紙をそのまま表示できるため、図面などを表示させ、注意点などを書き込むような使い方なども評価を受けている」と宮崎氏は話している。
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