現場を救う“堅牢モバイル”市場、開拓に挑むパナソニック:製造現場向け機器(2/2 ページ)
パナソニックは、過酷な現場でも使用可能な頑丈ハンドヘルド「TOUGHPAD」の新製品2機種を発売する。ハンディターミナル・PDA・携帯電話の機能を1台に集約し275gの軽量化を実現したことが特徴。ラインアップ拡充により国内の“堅牢モバイル”市場の二桁成長を目指す。
バーコードを斜めにする工夫
従来機の使い勝手などを分析した結果、新たにバーコードリーダーを斜めに配置。画面を見ながらバーコードを読み取ることができる他、下の方にある段ボールや商品なども簡単に読み取ることを可能としている。
騒音下でもクリアに話せるノイズサプレッサー
ハンディターミナル・PDA・携帯電話の機能を統合したことが特徴の製品だが、現場環境で使うことを想定し、音声通話機能も強化。騒音環境でも騒音ノイズを低減するノイズサプレッサー機能を搭載している。
その他、500cd/m2の高輝度バックライトを搭載し、視認性に優れた反射防止ディスプレイを搭載することで、明るい太陽光の下でも操作を行える。さらに5mm以下の厚みのグローブであれば、グローブをはめたままで操作が可能である他、水滴による誤動作を防止する機能なども備えた。電池も3200mAhバッテリーを内蔵した他、電源を切らずにバッテリーパックを交換可能なウォームスワップ機能などを搭載し、長時間業務にも対応可能としている。
グローバルでシェア30%に
これらの機能を搭載し、従来は屋外中心だった「TOUGHPAD」の利用を屋内にも広げていく方針だ。従来のような製造現場やフィールドエンジニアなどに向けた用途に加え、物流現場や販売・小売の現場などへの利用を拡大していく。向坂氏は「女性などが多い物流や販売の現場など、従来入らなかった市場へ導入を拡大していきたい」と述べている。ラインアップ拡充により、“堅牢モバイル”のラインアップ全体で、グローバルで2014年度で25%前後のシェアを、2018年度までに30%に引き上げる方針。さらに同市場をけん引し、国内市場を二桁成長させる方針を示している。
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