スズキ「バレーノ」のデザインは「リキッドフロー」採用、2016年春発売:フランクフルトモーターショー2015
スズキは、「フランクフルトモーターショー2015」において、2016年春から欧州で販売を始める新型コンパクトカー「Baleno(バレーノ)」を発表した。「Liquid Flow(リキッドフロー)」をテーマにデザインした外観は、全高を抑え、全幅を広くとったスポーティーでありながらも優雅なスタイリングが特徴となっている。
スズキは2015年9月15日(欧州時間)、「フランクフルトモーターショー2015」(一般公開日:9月17〜27日)において、2016年春から欧州で販売を始める新型コンパクトカー「Baleno(バレーノ)」を発表した。
バレーノは、スタイリッシュなデザイン、広い室内空間、新技術を調和させた、スズキが考える理想のコンパクトカーだ。外形寸法は全長3995×全幅1745×全高1470mmで、ベースとなったコンセプトカー「iK-2」と比べると、全長が28mm、全幅が175mm小さくなり、全高は20mm高くなっている。欧州のBセグメント車らしいサイズとなった。
「Liquid Flow(リキッドフロー)」をテーマにデザインした外観は、凝縮したエネルギーを前へ解き放つイメージで、車両全体に流れるような線や面を施すとともに、全高を抑え、全幅を広くとったスポーティーでありながらも優雅なスタイリングが特徴になっている。内装は、前席ショルダールームと後席レッグルームに十分なゆとりを確保。多彩なアレンジが可能な荷室は、Bセグメントハッチバックでトップとなる355l(リットル)の容積を確保した。
エンジンは、新開発の排気量1.0l直噴ターボガソリンエンジン「BOOSTERJET(ブースタージェット)」、排気量1.2lの「デュアルジェット エンジン」、排気量1.2lのデュアルジェット エンジンとマイルドハイブリッドシステム「SHVS(Smart Hybrid Vehicle by Suzuki)」の組み合わせ、3種類を用意している。
この他、ミリ波レーダーを用いた運転支援システム「レーダーブレーキサポート」を用意した。このレーダーブレーキサポートでは、先行車両との車間距離を保ちながら自動で加減速するアダプティブクルーズコントロールも利用できる。国内市場向けに展開したミリ波レーダーを用いる「レーダーブレーキサポートII」には、アダプティブクルーズコントロール機能はなかったので、これは大きな進化といえる(関連記事:スズキの「ソリオ」はミリ波レーダーで自動ブレーキ、3万5000円で設定可能)。
加えて、ディスプレイオーディオはAppleの車載情報機器連携機能「CarPlay」に対応しているという。
同社社長の鈴木俊宏氏は「バレーノはデザインと実用性、および走行性能と環境性能において優れており、全てにおいてお客さまがコンパクトカーに期待する価値を超えるクルマである」と述べている。
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