広島の赤ヘルに魂を吹き込む、マツダがプラスチック対応「ソウルレッド」を開発:車両デザイン
マツダは、プロ野球チームの広島東洋カープが試合で使用するヘルメット向けに、マツダの「アテンザ」や「CX-5」に採用しているボディカラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」をイメージした特別色を開発した。
マツダは2013年3月19日、プロ野球チームの広島東洋カープが試合で使用するヘルメット向けに、マツダの「アテンザ」や「CX-5」に採用しているボディカラー「ソウルレッドプレミアムメタリック」をイメージした特別色を開発したと発表した。この特別色を採用したヘルメットは、3月29日に開幕するセントラル・リーグ公式戦などで使用される。
ソウルレッドプレミアムメタリックは、アテンザやCX-5のデザインテーマ「魂動(こどう)」をイメージしたボディカラーで、クリアコートと2層のベースカラーコートから成る。下部のベースコートの役割は高輝度アルミフレークによる反射層、上部のベースコートは高彩度の赤顔料の半透明コーティングとなっている。こうすることで、光が上部ベースコートを通過する際に赤味を帯び、下部のベースコートで反射される。光が強く当たる部分では内側から発色しているような彩度の高い赤になり、影の部分では彩度が低い黒っぽい赤になる。
今回の特別色は、野球用ヘルメットの外装に用いられているプラスチック材料に対応させる必要があった。このため、塗料大手の日本ペイント、プラスチック用コーティング材料を手掛ける日本ペイントの100%子会社である日本ビー・ケミカルと共同で開発した。
マツダによれば、「世界で最もエモーショナルな赤を追求したソウルレッドプレミアムメタリックと、広島東洋カープの情熱や闘志を表すチームカラーの赤のイメージが合致した」ことから、この特別色の提供に至ったという。
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