SMDタイプの小型酸化物系全固体電池、150℃高温環境下での安定放電を確認:組み込み開発ニュース
FDKは、SMDタイプの小型酸化物系全固体電池「SoLiCell」について、150℃環境下での放電試験を実施し、安定した放電動作を確認したと発表した。
FDKは2026年11月4日、SMD(表面実装デバイス)タイプの小型酸化物系全固体電池「SoLiCell」について、150℃環境下での放電試験を実施し、安定した放電動作を確認したと発表した。
今回の放電試験は、SoLiCellの高温環境下における放電性能の確認を目的としており、SoLiCellに23℃で充電した後、150℃の環境下で放電する試験を実施した。その結果、公称容量の60%以上の放電容量を維持できることを確認できたという。これにより、高温環境下で使用されるセンシング/通信機器など、従来の電池では使用できない機器向けの小型電源として、SoLiCellの活用が見込まれるとしている。
FDKは、3Vの高出力電圧と高い安全性および優れた環境適合性を有する電池としてSoLiCellの開発を進めている。SoLiCellは、不燃性材料および酸化物系セラミックス焼結体で構成され、表面実装部品としてリフロー実装にも対応している。これまでに、RTC(リアルタイムクロック)のバックアップ電源、IoT(モノのインターネット)デバイス、エネルギーハーベスト機器など、さまざまな用途へのサンプル展開を進めてきた。
近年は、製造設備や高温機器の状態を監視するIoTデバイスなど、一般的な電池では対応が難しい高温環境下においても使用可能な小型電源へのニーズが高まっている。今回の放電試験の結果は、この高温環境下向けの小型電源として適用できることを示すものだ。
なお、FDKは、SoLiCellのサンプルとして、公称容量0.15mAhの「SCC4532K」と、同0.10mAhの「SCD4532K」の提供を継続するとしている。
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