マクセルが全固体電池バックアップモジュールを量産、ER電池とCR電池を置き換え:組み込み開発ニュース
マクセルは、セラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を搭載した全固体電池バックアップモジュールの量産を2026年11月上旬から開始すると発表した。国内の産業機器向けに販売する。
マクセルは2026年10月14日、セラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を搭載した全固体電池バックアップモジュールの量産を同年11月上旬から開始すると発表した。国内の産業機器向けに販売する。
今回量産を始める全固体電池バックアップモジュールは、出力電圧DC3.6V/定格容量11mAhの「SBM-GP24-36」、DC3.6V/18mAhの「SBM-GP40-36」、DC3.0V/13mAhの「SBM-GP24-30」、DC3.0V/22mAhの「SBM-GP40-30」の4機種だ。外形寸法が幅70×奥行き29×高さ17mm、入力電圧がDC4.5〜26.4V、使用温度範囲が−10〜85℃、想定耐用年数が10年以上という仕様は4機種で共通している。
マクセルは、生産現場における電池交換工数の削減を目的として、2024年からSUBARU(スバル)や京セラなど顧客の工場内製造設備で全固体電池電源モジュールのテスト運用を実施してきた。テスト運用では、実際の製造現場環境下において安定したバックアップ動作を確認しており、そのメンテナンス性が顧客から高く評価された。このことを受けて開発したのが、今回量産を開始する4機種の全固体電池バックアップモジュールである。
現在バックアップ電源として多く使用されている塩化チオニルリチウム電池(ER電池、3.6V)と二酸化マンガンリチウム電池(CR電池、3.0V)に対応した出力電圧を採用し、各電圧タイプで2種類の電池容量を用意することで合計4機種をラインアップした。耐用年数として10年以上を想定しているので、一次電池の交換工数削減や、急な電池の容量切れによるダウンタイムリスクの低減が期待できる。さらに、85℃までの耐熱性も備えている。
現在、産業用ロボットやPLC(プログラマブルロジックコントローラー)などのFA向けの産業機器では、停電時のメモリやリアルタイムクロック(RTC)のバックアップ電源として、ER電池やCR電池などの使い切りの一次電池が採用されている。
これらの一次電池を使用する場合、定期的な交換が必要であり、交換作業に伴う機器の停止により、製造ラインの稼働率低下の要因となる。また、使用環境によっては想定より早く寿命に達する場合もある。このため、電池の残量や交換時期を定期的に確認する必要があり、保全/保守作業上の負担になっていることから、メンテナンス性の向上が求められていた。
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