銅原料の100%リサイクル化を実現した圧延銅箔を発売:リサイクルニュース
JX金属は、銅原料の100%リサイクル化を実現した圧延銅箔の本格的な販売を2026年10月に開始した。
JX金属は2026年10月26日、100%リサイクル銅製品「Cu again(シーユーアゲイン)」シリーズの1つとして、銅原料の100%リサイクル化を実現した圧延銅箔の本格的な販売を同月に開始したと発表した。
2025年に新たに導入した専用製錬炉を含むプロセスで精製した銅を使用
同社は、グループ各社や顧客を含むサプライチェーン全体と連携した資源循環の仕組みをいち早く構築し、業界に先駆けて資源循環の社会実装に取り組んできた。その取り組みの下、100%リサイクル電気銅や原料100%リサイクル高機能伸銅品を展開しており、今回、その対象を圧延銅箔へと拡大する。
同製品は、JX金属グループの各社が集荷したリサイクル原料を用いて、2025年に新たに導入した専用製錬炉を含むプロセスで精製した銅を使用する。リサイクル原料のみを溶解して製造することで、銅原料100%リサイクルが可能となった。
同社の圧延銅箔は、高屈曲性の達成や微細(ファインピッチ)回路向けに、他社品と比べて不純物の極めて少ない銅が必要となる。このリサイクル圧延銅箔は、これまで同社が培ってきた独自の不純物分離技術を核とする高度なリサイクルプロセス、操業ノウハウにより従来品と変わらない品質での安定生産を実現している。また、UL認証についても今後適用していく予定だ。
同社の圧延銅箔は、独自の結晶構造制御技術により優れた屈曲性や耐久性を有する他、幅広い箔厚ラインアップが用意されている。なお、スマートフォンやウェアラブル端末、モビリティ機器などに搭載されるフレキシブルプリント基板(FPC)の材料として使用されている。この用途向けで同社の圧延銅箔は世界シェア約8割を有し、情報化社会を支える重要な素材の1つとなっている。
今後、AI(人工知能)機能の搭載などに伴うデバイスのさらなる高機能化/小型化やウェアラブル機器市場の成長を背景に、圧延銅箔の需要拡大が見込まれている。
また、AIサーバなどで使用されるシールド材としての需要に加え、産業機器やロボット分野においても使用量の増加が期待される。市場からのリサイクル材料ニーズが高まる中、同社は銅原料リサイクル100%圧延銅箔の供給を進めることにより、顧客のサステナビリティ推進活動にさらに貢献していく。
今後は、環境負荷の低減に貢献する先端材料として、100%リサイクル原料を使用した圧延銅箔を幅広い顧客へ提案するとともに、製品ラインアップの拡充を進めていく考えだ。
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