窓が発電の場に、パナソニックHDがガラス型ペロブスカイト太陽電池を本格量産:材料技術(2/2 ページ)
パナソニックHDは、建物の窓や壁を発電の場に変えるガラス型ペロブスカイト太陽電池「ENEFACE」の本格量産を発表した。
違いは透光性やカスタマイズ可能な点
同製品とフィルム型ペロブスカイト太陽電池やシリコン型太陽電池との違いは、建材ガラスとして使用できる点や発電面が透光性を備えている点、カスタマイズ可能な点だという。
同製品の仕様に関して、先行量産品は合わせガラスタイプで、最大サイズは1.8×1.0m、板厚は3+3/6+6mmだ。品種はフロートタイプと倍強度タイプの2種類を用意しており、デザイン加工は可能。量産品は合わせガラスタイプと合わせ複層ガラスタイプの2種類をラインアップしており、最大サイズは1.8×1.2mで、板厚は3+3/4+4/5+5/6+6mmとなっている。品種はフロートタイプ、倍強度タイプ、強化タイプをラインアップしており、デザイン加工は可能だ。いずれも、建築基準法に準拠しており、「IEC61730」「IEC62790」の社内試験をクリアしている。
デザインのラインアップは、幅広い用途で採用しやすいベーシックなパターン「調和するデザイン」、素材感やリズム感で空間を演出するパターン「空間をつくるデザイン」、ランドマーク性や物語性を生み出すパターン「象徴となるデザイン」の3種類となる。
吉川氏は「ENEFACEのターゲットは、面積ポテンシャルが大きくて高い成長性が期待できる窓や壁だ。国土交通省のデータによれば、国内における窓の面積は16億m2で、壁は71億m2となっており、合計では屋根よりも広い。ユーザーとしては、デベロッパーや政府、自治体、環境配慮が高い企業が想定されている」と語った。
同製品が使用される箇所としては、バルコニー手すり/屋上目隠し板、通路手すり/エクステリア、ビジョン(窓)/ファサード(建物正面)、トップライト(天窓)、キャノピー(ひさし)/日よけルーバー、店舗ショーウィンドウが想定されている。
ENEFACEは、既に神戸市中央区の中突堤中央ターミナル(通称:かもめりあ)に設置され、実証事業が行われている。今後は、2027年12月竣工予定の「(仮称)東阪急ビル建替計画」でバルコニー手すり部分に実装予定だ。
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