日本精工のボールねじ駆動油圧発生装置、工作機械の工具アンクランプ電力削減:FAニュース
日本精工(NSK)は、必要な時だけ素早く油圧を生み出す油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」を開発した。ボールねじを用いて油圧を発生させる業界初の方式を採用し、省エネと高速動作を両立している。2027年度の市場投入を目指す。
日本精工(NSK)は2026年9月25日、必要な時だけ素早く油圧を生み出す油圧発生装置「電動ハイドロブースタ」を開発したと発表した。2027年度の市場投入を目指す。
同製品は、モーターの回転運動を直線運動に変換するボールねじを用いて油圧を発生させる業界初(日本精工調べ)の方式を採用している。同社が長年培ってきたボールねじの技術を生かして高速性能と長寿命を両立しており、工作機械や油圧プレス機、産業用ロボットなどの省エネ化や生産性の向上に貢献するという。
消費電力の削減と高速動作を両立
電動ハイドロブースタは、必要な時だけ作動するため、待機中も回転し続けて電力を消費する従来の油圧ポンプと比較して消費電力を大幅に削減できる。工作機械のツールアンクランプ機構に使用した場合、消費電力を約89%削減可能としている。
また、同製品はモーターとボールねじで直接油圧を発生させるため、応答性にも優れている。空気の圧力を油圧に変換する空圧式油圧発生装置では約1秒かかる油圧の発生と作動時間を、約0.2秒に短縮できるケースもあるという。日本精工は、工具の交換時間を短縮し、設備の生産性向上につながるとしている。
コンパクトな設計で用途を拡大
電動ハイドロブースタは、一般的な油圧ポンプよりもコンパクトな設計となっている。設備の省スペース化に貢献する他、設置スペースの制約や配管の難しさから油圧の導入が困難だった装置にも搭載できるようになり、油圧の用途拡大が見込めるという。
なお、同製品は2026年10月26日から31日にかけて東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展される予定だ。
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