世界最小のけん玉が爆誕 日本のモノづくり技術が生んだ“遊べる精密部品”:デザインの力
日本精工のグループ会社であるNSKマイクロプレシジョンは、そろはむと共同で、極小サイズのベアリング搭載けん玉「SG Kendama pico」を開発し、販売を開始した。
日本精工のグループ会社であるNSKマイクロプレシジョンは2025年7月1日、ヨーヨーやけん玉などの玩具設計を手掛けるそろはむと共同で、極小サイズのベアリング搭載けん玉「SG Kendama pico」を開発し、販売を開始したと発表した。
同製品は、精密な直径3.0mmの国産ミニチュアベアリングを内蔵しながら、全高わずか31.9mm(玉含む)という極小サイズを実現している。ベアリングを搭載したけん玉としては「世界最小」(NSKマイクロプレシジョンおよびそろはむ調べ)だという。
玉部分にベアリングを搭載することで、ひものねじれを防ぎ、競技用けん玉と同様の動作性を実現している。高さ31.9×幅13.4mm、重さ3.4gと超小型ながら、実際に遊ぶことが可能である。
同製品の実現には、NSKマイクロプレシジョンによる高精度ベアリング技術に加え、金属加工を得意とするミツミ製作所の高度な加工技術が活用されている。さらに、ヨーヨーやけん玉などを専門とするそろはむの、実用性を重視した設計によって、コンパクトさと美しさを両立し、実際に使用可能なけん玉として製品化を果たした。
NSKマイクロプレシジョンは、ベアリングを活用した玩具を通じて新たな価値を創出するとともに、子どもから大人まで幅広い層に科学の面白さを伝える取り組みを行っており、同製品の開発もその一環である。
販売価格は5500円(税込み)で、そろはむが運営するショッピングサイト「ヨーヨーショップ スピンギア」にて取り扱っている。
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