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トヨタ「ハイエース」の内装部品に採用 小型部品向け型内塗装技術:デザインの力
東海理化と精工技研が共同で開発した小型部品向け型内塗装技術が、トヨタ自動車の「ハイエース」に搭載されるステアリングスイッチの構成部品に採用された。1台の射出成形機を用いて、従来は別々だった工程を一貫して行える。
東海理化は2025年4月8日、精工技研と共同で開発した小型部品向け型内塗装技術が、トヨタ自動車に採用されたと発表した。「ハイエース」に搭載するステアリングスイッチの構成部品に同技術を使用する。
同技術は、成形工程、塗装工程、乾燥工程の各工程を1台の射出成形機を用いて金型内で実施できる。従来は別々だった工程を一貫して行えるため、消費電力を抑え、CO2排出量を60%削減する。同技術を採用した部品の見栄えは、従来工法による部品と変わらない。
今後、別部品への展開や従来工法では困難な意匠への対応、異業種領域への活用、販路拡大を目指す。
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