ニュース
新型ナノイーXはOHラジカル量が毎秒72兆個に、カビ抑制にかかる時間も半減:組み込み開発ニュース(2/2 ページ)
パナソニックが「ナノイー」の新たな発生デバイス「ナノイーX(72兆)」を開発したと発表。除菌/脱臭成分であるOHラジカル量を、従来比で1.5倍となる毎秒72兆個に高めるとともに、カビ抑制成分も増加しており、カビ抑制にかかる時間を半分に短縮できるようになるという。
「ナノイーX(72兆)」はカビ内部タンパク質を変性させる効果も向上
これまでナノイーのカビ抑制メカニズムとして考えられていたのがカビ細胞膜の損傷による空洞化だ。OHラジカルを含むナノイーがカビ胞子に付着した後、カビ細胞膜を損傷してカビ胞子の内圧の負荷で内容物が流出して空洞化し、カビが抑制される。ナノイーX(72兆)ではこれに加えて、カビ抑制成分によってナノイーがカビ内部に侵入して内部タンパク質を変性させる効果が示唆された。
実際にナノイーX(72兆)では、大阪公立大学 名誉教授の向本雅郁氏の協力により、カビ胞子の細胞膜損傷率と内部タンパク質変性量の増加を確認している。向本氏は「今回解明したメカニズムは細胞構造に依存することから、生物学的に同様の細胞構造を有するさまざまな有害カビへの効果も期待される」と述べている。
今後パナソニックは、高気密化と高断熱化が進むことで室内が通年で多湿化しカビ発生のリスクが高まっている日本の住宅に向けて、カビ抑制時間を半分に短縮できるナノイーX(72兆)をさまざまな機器に搭載して提案していく方針である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
パナソニックは2030年度にナノイーデバイス累計2億台出荷へ、海外と車載を核に
パナソニックは、彦根工場で生産しているナノイーデバイスのグローバル累計出荷台数が1億台を突破したと発表した。今後はグローバル展開と車載向け事業のさらなる拡大により、2030年度に2億台のグローバル累計出荷台数を目指す。
ナノイー技術で花粉症状を緩和、パナソニックがヒト臨床試験で実証
パナソニックと福井大学は、帯電微粒子水「ナノイー」技術が花粉症状を有意に改善することをヒト臨床試験において実証した。スギ花粉による症状自覚者約100人を対象とし、屋外の自然飛散花粉を取り込んで行った。
「ナノイー」は運転中の集中力や注意力を向上する パナソニックが検証
パナソニックは、同社の帯電微粒子水「ナノイー」技術がドライバーに与える影響を科学的に検証し、運転中の集中力向上に貢献する可能性があると発表した。
毛髪の健康状態を数値化する診断システムを開発
パナソニック くらしアプライアンス社は、毛髪のキューティクルを定量的に評価できる診断システムを開発した。独自のナノ触覚センサーを搭載し、毛髪を前処理せずに5分で計測できる。
ナノイーの照射でアルコールや加熱に耐性のあるエンドトキシンを不活化
パナソニックは、エンドトキシンに対するナノイー技術の不活化効果を実証した。ナノイーの照射により、アレルギー様症状の悪化要因の1つとされるエンドトキシンへの不活化効果を確認した。
ナノイーの曝露が新型コロナをバラバラにするメカニズムを解明
パナソニック くらしアプライアンス社は、大阪公立大学 大学院獣医学研究科 准教授の安木真世氏との共同研究で、ナノイーの曝露による新型コロナウイルスの不活化が、ウイルスの構造崩壊につながる一因だと確認した。



