ソディック光コネクター向け“3種の神器”受注殺到、業績見通しも上方修正:製造マネジメントニュース
ソディックは、2026年12月期第2四半期(2026年1〜6月累計)の決算を発表。主力の工作機械事業が業績をけん引して大幅な増収増益となり、通期の業績見通しも上方修正した。
ソディックは2026年8月7日、オンラインで記者会見を開き、2026年12月期第2四半期(2026年1〜6月累計)の決算について説明した。主力の工作機械事業が業績をけん引して大幅な増収増益となり、通期の業績見通しも上方修正した。
過去最高の四半期売上高、光コネクター向け需要が急拡大
2026年12月期第2四半期の売上高は、中華圏を中心に主力の工作機械事業が業績をけん引して前年同期比23.5%増の469億円となり、四半期ベースの売上高では過去最高となった。営業利益は同23億円増の44億円で、大幅な増収増益となった。
生成AI(人工知能)の普及でデータ量が増加し、データセンターなどで使われる光ファイバーや光ファイバー同士をつなぐ光コネクター(MTフェルール)の多心化が進んでいる。このMTフェルールを成形する金型を製造する際に、光ファイバーを通す穴になる部分の加工に、ソディックの細穴放電加工機「K3BL」や超精密ワイヤ放電加工機「EXC100L+」が使われ、さらに出来上がった金型を使ってMTフェルールを生産する際には、同社の射出成形機「LP20EH4」が用いられる。これらを同社ではMTフェルールの“3種の神器”にも例えている。
ソディック 代表取締役 CEO 社長執行役員の圷祐次氏は「MTフェルール向けの需要は、放電加工機や射出成形機がセットになって、ものすごい勢いで受注が入っている。射出成形機に関しては今までに経験のないくらい水準だ。中国の動きは本当に早く、次々と設備投資している。われわれとしては、いかに生産を増強して、売り上げにつなげていくかが課題となっており、下期の増産体制について検討している最中だ」と語る。
中華圏で旺盛な需要、AI関連需要は「2030年まで継続」
セグメント別では工作機械事業は売上高が同30.3%増の365億円、営業利益は同24億円増の54億円で、中華圏における放電加工機の旺盛な需要を背景に大幅な増収増益となった。産業機械事業も、データセンター向け光コネクターの堅調な需要が続き、売上高が同10.3%増の52億円、営業利益は同1億円増の3億円だった。食品機械事業は同1.3%減の26億円、営業利益は2億円だった。その他事業は、売上高が同1%減の24億円だった。
第2四半期の放電加工機の受注台数は、961台だった。そのうち中華圏が646台とけん引した。データセンター関連だけでなく、EV(電気自動車)やスマートフォンなど幅広い業種からも受注した。
圷氏は「今後もAIが進化していく中で、データセンターは必ず必要なインフラになる。少なくとも2030年までは需要が続くと見ており、もしかしたらそれ以降も続くかもしれない」と見る。
通期予想を大幅上方修正、一部機構部品の調達懸念
好調な業績を反映して、通期の業績予想も見直した。売上高は期初計画より85億円(9.6%)増の970億円、営業利益は37億円(67.3%)増の92億円、営業利益率は同3.3ポイント増の9.5%、経常利益は同39億円(65%)増の99億円、当期純利益は同23億円(45.1%)増の74億円と、いずれも大幅に上方修正した。
中華圏を中心とした放電加工機販売が想定を大幅に上回って推移しており、販売台数見込みを引き上げた他、生産台数増加によって工場稼働率の向上も見込む。また、円安を反映した為替前提の見直しも上方修正につながった。
ソディック 取締役 常務執行役員の高木正人氏は「調達に関する懸念も踏まえながら、今期に出荷できそうな台数を見積もり、売上高などを見直した」と語る。一部の機構部品などが調達のボトルネックになりつつあるという。
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