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ソディック“三種の神器”でデータセンター需要追うも、中計は「それに頼らず」製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

ソディックは2029年12月期を最終年度とする新たな中期経営計画「Go Forward 2029」に関して、代表取締役 CEO 社長執行役員の圷(あくつ)祐次氏への合同取材に応じた。

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 ソディックは2026年6月19日、同社本社(横浜市都筑区)において、2029年12月期を最終年度とする新たな中期経営計画「Go Forward 2029」に関して、代表取締役 CEO 社長執行役員の圷(あくつ)祐次氏への合同取材に応じた。

売上高1000億円へ、各事業の成長シナリオとは

 ソディックでは2026年2月に、2029年12月期の売上高1000億円、営業利益100億円、営業利益率10%などの指標を発表している。今回の中計は、これらの目標の実現に向けた、より詳細な計画が盛り込まれている。

ソディックの圷祐次氏
ソディックの圷祐次氏

 主力となる工作機械事業では、2029年12月期に売上高710億円、営業利益102億円、営業利益率14%を目指す。高精度加工を核に、工程/運用/環境を統合したソリューションモデルへの転換を図る。産業機械事業では2029年12月期に売上高130億円、営業利益13億円、営業利益率10%を目指す。高精度ニッチへの集中とソリューション拡大により高収益体質へと導く。

 食品機械事業では2029年12月期に売上高100億円、営業利益13億円、営業利益率13%を目指す。米国などグローバル市場の開拓を進める他、拡大する中食/総菜市場へ展開する。「FOOMA JAPAN 2026」では加熱した食品を真空状態で瞬間的に冷却する連続式真空冷却装置を出展した。製めん機や米飯製造装置に次ぐ新たな柱としてを育てる。その他事業は2029年12月期に売上高60億円、営業利益5億円、営業利益率8%を目指す。

 2025年12月期の実績は工作機械事業が売上高591億円で、営業利益56億円、営業利益率9.6%、産業機械事業が売上高97億円で営業利益5億円、営業利益率5.3%、食品機械事業が売上高69億円で営業利益9億円、営業利益率は14.1%だった。

中期経営計画における事業別の各種指標
中期経営計画における事業別の各種指標[クリックで拡大]出所:ソディック

MTフェルールの多心化で“三種の神器”活躍

 工作機械事業と産業機械事業で重点領域となるのは、AI(人工知能)の普及を背景に建設が相次ぐデータセンターだ。生成AIなどの利用が広がって、データ通信量が爆発的に増加しており、それに伴ってサーバなどの設備において複数の光ファイバーを一度に接続できるMTフェルールの多心化が進んでいる。このMTフェルールの金型を製造する際に用いられるのが、細穴放電加工機や超精密ワイヤ放電加工機などのソディックの高精度な工作機械、さらに射出成形機などの産業機械となる。

「データセンターの設備にはさまざまな部品が使われている。その中で、光ファイバーというのはとても長く、途中でMTフェルール(コネクター)が必ず必要になる。その多心化が今、72心くらいまで進んでいる。MTフェルール向けの金型を作る時にわれわれの細穴放電加工機やワイヤ放電加工機が使われ、そこでできた金型が今度はわれわれの射出成形機に使われる。これらはMTフェルール製造における三種の神器にも例えられる」(圷氏)

 一方で、データセンター関連市場の行方は冷静に見る。現在の需要を“クレイジー”とも表現し、新たな中計でも「そこに頼らず、バランスよく組んでいる」と圷氏は話す。

中期経営計画における重点領域
中期経営計画における重点領域[クリックで拡大]出所:ソディック

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